2026年10月 「弱音」

7月は卒園児男子 8月は卒園児女子 9月は在園児(年中年長)のお泊まり会がありました。近くのお店で夕飯を食べてからハイジに戻りシャワーをして自由に遊んで泊まって次の日の朝には帰る…という泊まることがメインのお泊まり会です。

今まで(平和に楽しく終わる…)というお泊まり会は一度もなく何かしらのハプニングやトラブルも続出です。でも…

普段はハイジに顔を出すことはない卒園児もお泊まり会だけは参加する子もいて…子どもたちにとってお泊まり会はワクワクする大イベントらしくみんな楽しみにしている様子なので、大人は大変だけどずっと続けていこう!と思っているイベントです。

在園児のお泊まり会(金曜~土曜)では子どもたちが金曜の朝から自分の布団を部屋中に敷いてゴロゴロ寝っ転がっています。Mちゃんは朝からパジャマに着替えて砂遊びを始めているので「夜までにパジャマ汚れちゃうよ~」とスタッフみんなに言われていました。夕方になりみんなで歩いてレストランへ…ご飯を食べて帰る頃「Tくんは去年カレーセットを食べたんだ!」とIくん…Tくんが去年食べた物まで覚えていました。それには私もびっくり!楽しかった事って本当に記憶に残っています。

夜10時過ぎになって布団でゴロゴロ…眠いけどなかなか眠れない時間が流れます。そんな中、Nくんはひとりだけ直立のまま寝始めています(笑)Jくんは寝る前になって「帰りたい…」とあずみ(スタッフ)に抱っこ…あずみに「本当は泊まりたいけどおねしょが心配」と打ち明けていたようです。無事に朝になり「もらさなかった!」とニコニコ!Yくんは眠いけどずっと遊んでいたくて布団には近づかない。でも最後は床で寝落ちしてました~(笑)SちゃんとMちゃんとRちゃんは布団を並べて騒いでいたけどそのうちに静かになって寝ています。なかなか眠れないTくんとIくんは布団を押し入れの方に移動させながら自分の寝る位置を決めていました。その近くでさと(スタッフ)は床にゴロゴロしながらTくんとIくんの様子を見守っています。二人とも静かになってきたので寝る様子。のりこ(スタッフ)はEくんの隣に横になりトントンしているうちにEくんも寝そうな雰囲気。やっと寝たけど朝に4時半に急に立って「おかあしゃ~ん」と寝ぼけて言っていました。(笑)

私はJyくんの隣で背中をトントンしたり身体を擦ったり…「眠いのに眠れない!」とJyくんが言っています。目はバッキバキ頭も冴えまくっている感じです。あ~このままではダメだ~私もJyくんと同じで目はバッキバキ頭も冴えまくっている~そのうちみーんな寝ちゃって私とJyくんでこのまま二人で起きてることになるかも?Jyくんと二人で朝まで眠れなくて朝を迎えることになるかもしれない?どどどどうしよう?と急に焦り始めました。私はいつでもどこでも眠れない人(去年くらいから何とか寝れるようになったのですが…)と自分で思い込んでいる節があるので私の緊張がJyくんに移ってしまう。これはまずい!

Jyくんはのりこたちに任せて私はさっさと寝よう。と決めて自分の布団に移動しました。

するとのりことさとは(わっはは~)と笑いながら写真を撮りながら余裕のある寝かしつけを始めていました。

私は眠れないまま笑うことなど絶対できない状況で時間だけが過ぎていきます。夜中に一人で何やってんだろう?何だかなぁ~?とぐるぐるいろんな事を考え始めて…虚しい?寂しい?空虚感?みたいな被害妄想が発生!そのうち子どもたちは安心したのか全員寝ていました。

でも…でも…この感情ってもしかしたらパパやママになった人なら一度くらい抱える感情なのかもしれないなぁ~とも思い始めました。

子どもは他の人と楽しそうに笑って過ごしている。でも親となった自分は子どもを育てなくちゃ!という責任のある立場なのでなかなか楽しめないし心からは笑えない。自分だけが取り残されている感覚なのかもしれない…など思いながら寝ました。

何とか長い夜が終わり無事に朝になりました。みんなで朝食を食べて解散です。SちゃんとRちゃんが「あ~楽しかった~帰りたくない!ハイジに住む~!」と言っていました(笑)初めてのお泊まり会が楽しい思い出になって何よりです!

この前Hちゃん(1年)がのりこと散歩に行きたいのに行けなかったことで怒っていました。私が「そんなに怒っているけど本当の気持ちは悲しかった。寂しかった。って気持ちだったんじゃないの?そんなに怒らないでその気持ちを伝えればいいんじゃない?」と伝えてみました。すると両手で両耳を塞いで「また怒らせてくれないの?もう聞きたくない」と言っています。「えっ?何?怒らせてくれないの?ってどういうこと?」と聞き返すと「前も同じように言われた。Hは今怒りたいの!Hの怒りたい気持ちはどうするの?」みたいなことをまくし立てながらしゃべっています。

私的には怒りの奥には悲しみや寂しさなどがある…その本当の気持ちを伝えれば揉めることも少なくなるのになぁ~とよかれと思って自分の気持ちを言っただけなのに、まさかそこを指摘されるとは…

でも…そうなのかもしれない。

子どもが怒ること 泣くこと 叫ぶこと 暴れること 悔しがること 大人からすればそういう負の感情が動くのは大変だし、見ている側も辛いしやめて欲しいって思ってしまうかもしれない。

でもでも…負の感情を表現するってことは(自分ってこういうことで怒るんだ~悔しがるんだ~暴れるんだ~泣くんだ~)と自分で自分のことを知っていく。受け入れていく大事な時間なのかもなぁ~と思っています。

大人は負の感情を上手に隠したり、もしくはなかったことにように振る舞えるときもあります。大人になったのだから負の感情を出さないでガマンをして過ごすことも時には必要なことだったりするので…

子どもにだって同じように負の感情を出さないでガマンすることも覚えてもらいたい。と思ってしまうのも仕方ないことかもしれない。

でも…でも…本当は大人だって悲しかったり、怒りたかったり、泣きたかったり、悔しかったり…そんな負の感情がどうしても抑えきれないときだって必ずあると思っていて…

それはお腹が空いたらご飯を食べる!眠くなったから寝る!トイレに行きたいから行く!みたいなごく当たり前な事と同じくらい負の感情って生きる上では大事なことのように感じています。

そうそう!!Hちゃんは、ちゃんと自分に向き合って「怒りたいのに怒らせてくれない!」って言っていたんだと思うと妙に納得することができました!

負の感情を表に出すってことは弱みを見せるってことでもあると思っています。

人前で暴れたり叫んだり悔しがったり泣いたり…そんなことする自分はありえない。そもそもそんな負の感情はもっていない。って思っている人もいるかもしれない…でも一緒に住んでいる子どもはパパやママの負の感情を理解しているんじゃないかなぁ~と思っています。

それはパパやママのドアの開け方閉め方、冷蔵庫の開け方閉め方、朝起きたときの声、寝る前の表情、呼吸の仕方までも子どもは敏感にパパやママのことをよーく見ていて今どんな状況なのか今どんな感情なのか理解しているような気がします。

でもこれって子どもが1才で親が30才でも子どもが20才で親が50才でも子どもが40才で親が70才でも子どもが50才で親が80才でも同じことかも??親のことをよーく見ていてよーく理解している。そして親のことを大切に思っている。

親を想う気持ちは誰もが同じなんじゃないかなぁ~と…

弱音を吐くって本人にとっては崖から海に飛び込むくらい勇気のいることかもしれないけど周りの人からすれば30センチの椅子からジャンプするくらいにしか見えないことだってあります。

弱音を吐いたらそれで終わり…みたいな…

そう簡単なことではないのも充分わかっているつもりですが…

大人が弱音を吐いてくれないから子どもも弱音が吐けない。

大人がガマンしているから子どももガマンする。

そうなると何も本音が言えない関係性になってしまう

大人が弱音を吐いたら子どもだって弱音が吐けるようになっていく。

これは簡単なようで一番難しいことかもしれないけど…

でも…もしかしたら難しいようで一番簡単なことかもしれない…

弱音を吐くってことは負の感情(辛い 悔しい 悲しい 寂しい)をありのままに見せるってことだから…ありのままの感情を受け入れてもらえるか?もらえないか?見せた相手との関係が変わるか?変わらないか?そんなことを考えていたら弱音を見せるってことは生きてきた中で一番怖いことかもしれないけど…

でもありのままの気持ちを誰かに受け入れてもらうことってことより自分で自分のことを受け入れてあげているってことにもなるのかも?自分の気持ちに逃げないで向き合えたってことにもなるから…自分を守ることができているってことでもあると思うので…それが一番大事なことかなぁ~と…

今は距離を感じてしまっている親に…近くにいる子どもに…

もしゆっくり話せる機会があったら今の抱えている弱音(負の感情 辛い 悔しい 悲しい 寂しい)を伝えてみてくださいね~

パパとママが子どもに弱音を吐いてくれたら子どもはきっと安心してくれます。

大丈夫!子どもはパパとママの弱い部分を全部引き受けてくれますよ~!

2026/10/22