2023年4月「ボタン」

ハイジだよりを月に一回を目標に書かないことにしたら2ヶ月も過ぎてしまいました。期限を設けないと決めると、どんどんまとめるのが出来なくなっていきます。

う~ん・・・でも仕方ない。もしこのハイジだよりを読んでくださっている方がいたらごめんない。気長にお待ちくださいね。

 

3月末に無事に卒園式が終わりました。

卒園児が入園した時から卒園するまでの写真をまとめて制作したDVDを当日みんなで見ることになっています。(あの子はいつからきた?)(この写真は絶対入れたい!でも枚数が多すぎて入らない)などなど・・・写真

選びが大変な作業ですが子どもたちの意気揚々とした笑顔にほっとしたり大笑いしたり胸が熱くなったりと…

一人で盛り上がって過ごす毎日でした。

ケンカの写真も度々でてきます。ケンカの度に写真を撮っているわけではないので、この何倍も何十倍もケンカをしてその度に仲直りもして・・・を繰り返して今があります。

子ども同士の濃い関係の中でこれをやったら嫌われた!ここまで言ったら叩かれた!あそこまで自分の気持ちを押し通したから自分の周りに誰も人がいなくなった!悔しい気持ち!辛い気持ち!悲しい気持ちを全部背負いながらも毎日自分で何をどうしたら上手くいくか?どうやったら仲良くできるか?みんなと楽しく過ごせるか?自分の身体と心の直感を信じながら人との関わり方を学んでいった時間だったろうなぁ~と思っています。

 

卒園式にほのちゃんママがみんなの前で挨拶したときにこんなことを言ってくれました。

「ほのちゃんは家ではわがまま放題で大変ですがハイジではそれさえも(ほのちゃんはちゃんと自己主張できるからいいね!)と言われる。まざりっけなしのほのちゃんの純度100%を認めてもらえました」と…

そう!そう!それだー!!勉強ができる。とか、スポーツが得意。とか、誰にでも優しい。とかではなくてありのままの自分でいられること。何が出来ても出来なくてもそのままの姿でいられる。まざりっけなしの純度100%ってことが大事なんだよぁ~

写真家の幡野広志の本に「強い人は自分が好きな人」と書いてあったことを思い出しました。卒園児が言っていた「自分のことが好きなら他人の目も気にならないからなぁ~」という言葉も妙に納得でした。今年の卒園児は今の所みんな自分のことが大好きなようです。よかったです!

 

最近、親と子のキズナってボタンをひとつずつはめていく作業のことなのかなぁ~?と思いました。生まれて1才になった時に1つ目のボタン…3才になった時に3つ目のボタン…5才は5つ…10才は10個目…15才は15個目…ただ年を重ねたらボタンをはめていくっていうのではなくてお互いがお互いを理解して合致したときにはめていく感じです。

 

でも…でも…う~ん??いやいや…よくよく考えたらこれは違うなぁ~?子どもは何も出来ない赤ちゃんだったわけだから親を理解することはムリだろう…

親の方が子どものことを理解してこれできっと大丈夫だろうと信じてはめていく!そんな感じかもしれないなぁ~

 

 

 

 

 

すでに大人になっている場合ってどうなんだろう?今30代40代だとして自分の過去を振り返った時

5才のあの時、あのおやつ買ってもらえなかったなぁ~

10才のあの時、勉強めっちゃさせられていたなぁ~

15才のあの時、意見の食い違いがあって色んなことを諦めたなぁ~

 

など思い出すことは殆どないけど誰だって何かしら親とのボタンの掛け違いはあったろうなぁ~と思っています。そしてあまりにも強く早くボタンを掛けられた記憶がある人は今、親と一定の距離を保って過ごしたり…悩みや相談をすることはしないように決めていたり…離れて暮らすことを選んだり…

大人になった今「あの時のボタンのかけ方が違っていたよ!本当はそんなことして欲しくなったよ。」などの意見を言ってかけ直してもらうってこともありなのかもしれないけど…そんな時間も労力も無駄のような気もするしね…

 

でも…でも…

あの時本当は嫌だった!あの時本当は悔しかった!など…

思い出したくもない過去や許せない過去があったとしても、その事実に気が付くというか認めてしまうことで全てが終わることだってあるんじゃないかなぁ~とも思っています。

そんな簡単で単純なことじゃない!っていう声も聞こえてきそうですが…

 

それでも

過去でしかない親との関係に縛られるより

未来しかない子どもとの関係を築いていくことの方が絶対大事。

自分のボタンは掛け違いがあるけど、子どものボタンは掛け違いが少ない方がいい!

 

 

自分はボタンの掛け違いがあったと気が付いてそのことを認めるってとても難しくて苦しいことかもしれないけど…でもそのことが認められたら親のことを一人の人間として客観的に見ることが出来て許せる日がくるかもしれない。

 

そこから自分と子どもとの新しい関係が始まる!!

 

新年度がスタートしました!

 

きっと大丈夫!ここから全てうまくいきます!

2023/04/11