2022年7月「笑っていると安心」
2才の時からハイジにいるなみちゃん(小4)から暑中見舞いのハガキが届きました。
(ほいく園のころはおせわになりました。4年生になり勉強はむずかしくなってきましたが、学校生活は楽しんでます。暑い中だけど体ちょうに気をつけてください。)ときれいな文字で書かれている立派なハガキでした。「お~!!なみさ~ん!すごいね~!」と嬉しくなります。宛て名は?ハイジのスタッフ?それとも私?と思い裏を見てみると、ななななななんとあずみ宛です。「えー――!本当に?あずみだけに?」とびっくり!そして他のスタッフに見せると「いやいやいや私たちだって暑い中がんばってるんですけど~」と大うけしながら話しています。
私宛にきたわけではないけど、24時間以内になみちゃん宛に返事を書きました。ななちゃん(小5)も一緒に返事を書きました。ななちゃんがこんなことを書いています。「なみちゃんのハガキを見てゆうこが元気に怒っていたよ。それをみてまゆゆとたかちゃんがとても笑っていました」ってね!
夏休みは卒園児が何人かきています。どうしてこんなにうるさいの?何で騒いでいるの?と思う毎日!どういうわけかハイジにくると弾けてしまうらしい…
子ども同士も「こいつバッカなんだよー!」「うっせーんだよ!」と何でも言い合って笑い合っている感じです。小さいとき散々遊んで散々ケンカもして…色々ぶつかり合ってきた子たちだから本音を出し合える!相手の全てを知っている!気心を全部許せる!そんな仲間になっているんだろうな~
最近読み終わった本 アファメーション「言葉」があなたの人生をきめる 著者 苫米地英人
にこんなことが書いてありました。
【「自分にはできない」を「自分にはできる」に変える。これを身につけると脳が「自分にはできる」という言葉を受け入れてすばらしい人生へと導いてくれるようになる。「しなければならない。」というのは常に強制的にコントロールされていることと同じ】
そっか~自分の世界を無意識に自分で狭めているってこともあるんだな~
どうしたら自分が「しなければならない!」から「やりたい」って方向に持っていけるだろうか…など色々考えさせられました。
そして最後の11行目に【失敗したらどうしよう。というのは失敗してはいけない。という親の教育の生んだ刷り込みです】と書いてありました。
いやいや…ここまで読んでも親が出てくるのかよ~!!と。かなりショックでした。
親から受けた影響はどこまでも引きずるんだな~と改めて実感しました。
でも…親は変えられないし、ましてや過去も変えられない。『過去となった親』に重点を置くのではなく『未来ある子ども』に重点を置いた方がいい!と強く思いました。
子どもへの言葉かけで子どもの人生が決まってしまうと思うと責任重大です。
子どもに「だめっ!」「早くしてっ!」「遅い!」「ちゃんとして!」「勉強しなっ!」など言い続けると自分はだめなんだな~って思ってしまうかもしれないし…
「ちゃんとしてるね」「がんばり屋さんだね」「勉強できるね」「おとなしいね」「お手伝いありがとう」「やさしいね」「明るいね」「助かるよ」などポジティブそうな言葉を言っても「ちゃんとしてるね」ってことは「いつもちゃんとしなくちゃいけないんだ~」って子どもにとってプレッシャーになってしまうことだってあると思います。
そんなこと言っていたら子どもには何も言えなくなる…。
んじゃどうするの??
そう!!やっぱりここは対等な関係が大事なんだろうな~大人であっても昔は子どもだったわけだし。大人だって間違えるし失敗するし…完璧ではない姿を子どもに見せた上で自分の意見を言ってみる!それをみた子どもは安心して自分から本音を言ってくるかもしれない。
そんな対等な関係がいいんじゃないかな~
大人の言葉かけで子どもの人格が形成されてしまうことってとっても怖いことですからね~
責任は重すぎます。
5月に父が他界しました。今思い出すのは父がリビングに座ったまま台所に立っている私の姿を見ていたことです。父のことを短期入所で預けてはいたのですがたまに帰ってくる日は本当に嫌で嫌で…世話をしながらも苦痛な日々を過ごしていました。ある日私が台所でのりこと電話で大笑いしてしゃべっているとリビングでウトウトし始めている父…寝ています。のりこに「じいちゃん寝ちゃったよ~」と言うと「ゆうこが笑っていると安心するんだよ。まだ生きてていいって思うんだよ」と言われました。
そう…そうでした!
弱者である父は強者である私が笑うことで「生きてていいんだ~」って思うことができる。
弱者である子どもも強者である親が笑うことで「生まれてきてよかったんだ~」って思うことができて安心することができるんだと思います。
自分のために…というか我が子のためにどうにかこうにか笑っていきましょうね~!
2022/08/09