2022年3月「スタート」

3月の日曜日に中学高校の卒園児たちが集まり1日楽しく過ごしました。久しぶりに会ってもブランクを感じさせない様子でみんな本当に仲良しです。

のりこが子ども達のこんな会話を聞いていました。

高校受験の問題が話題になり「あそこの問題難しかったよね~」などの会話をしていたそうです。みーちゃんが「けいちゃんはどうだった?」と聞いたらけいちゃんは「そんなのわっかんないよ~!直感だよっ!」と言ったそうです。のりこも私も大ウケしてしまいました!

 

勉強のことで親に追い詰められ自分を追いつめている若い子達が沢山いる中で、笑って「直感だよっ!」と言ってそれを聞いた周りの人たちも笑えるということはある意味とーっても幸せだな~と思いました。

 

春休みに小学生が何人か来ていました。公園で鬼ごっこをしていて派手に転んだたっ君。(小2)服は上下とも泥だらけです。自分の着ている服にこだわりを持っているたっ君、ハイジの服に着替えたからといってまたさっきのように遊び出すとは思えない予感・・・私はすぐにママに電話をして、たっ君の服を持ってきてもらうつもりでいました。

ベンチに座って服に付いた泥を取り始めたたっ君。すると同い年のしゅん君が近づいてきて、たっ君の目の前に座りたっ君のズボンの泥を指でちょっとずつ取ってあげています。自分の指が汚れたら水道に行って指をゆすいでいます。(その繰り返しを5分くらいやっていたかな~)

しゅん君はたっ君の気持ちがわかるんだな~この優しさは誰にも敵わない!

心の中が温かくなりました。この姿を見た周りの子たちも同じ気持ちになったようです。

 

少しするとたっ君は復活!泥がついた服でも平気らしく1日楽しそうに遊んでいました。ありがとう!しゅん君!

 

この子たちの年代も自分を散々出しまくってケンカもして仲直りもしてその結果、何でも分かり合える関係になっていった感じです。きっと高校生になっても大人になっても強い絆で結ばれているんだろうな~というか切っても切れない関係になっていくんだろうな~と嬉しく思いました。

 

ハイジの子たちは自分の意思がハッキリしているので主体性が育ってくれているような気がします。

主体性を調べてみると「周囲の意見や指示に頼らず、自分自身の考えを軸として問題に取り組む性質」でも・・・これって自分の考えでしか動けない?協調性などはない?自己中心的?って捉えられそうな気もします。

主体的の反対はなんだろう?と思って調べると客観的でした。

主体的・・・自分だけが納得できる意見

客観的・・・誰もが納得できる真実

でした。

大人になるまで客観的に動いてきた人が子どもを主体的に育てていくのは難しいだろうな~とも思っています。だって・・・「自分は誰もが納得できる真実」を軸として育ってきたわけですから・・・子どもに「自分だけが納得できる意見」を主張されたところで、この子わがまま?自己中心的?って思ってしまうのは仕方ないことだろうな~・・・

かと言って子どもに客観的な自分の意見を主張したところで20年後30年後、子ども達が大人になった時、自分の主体的な意見を言えないとその時代についていけないかもしれない・・・それも困るよな~

など色々考えてしまいました。

 

私はどうだったんだろう???と考えてみると勉強ができなくても、忘れ物ばかりしても、片づけができなくても、甘い物を食べて虫歯になっても、野菜を食べなくておやつばかり食べていても「しゃーんめなっ」(仕方ない)と諦めてくれていた父と母がいました。

自分の意見が通らないとぎゃ~ぎゃ~大騒ぎしてしまうので仕方ないってところだったんだろうけど・・・

今の自由なハイジがあるのは両親のおかげだと思っているので本当にありがたいです!

 

生まれたばかりは誰でも主体的に動いていたはずです。でも環境によってガマンすること、がんばること、みんなに合わせること。などを求められて本当の自分を上手く隠して過ごしてきたのかもしれないし過ごしているのかもしれない。

本当は主体的に遊びたい。

本当は主体的に勉強したい。

本当は主体的に仕事をしたい。

本当は主体的に子育てしたい。

本当は主体的に生きたい。

 

 

 

大人になるにつれて自分主体で動きたいけど動けなくなる。自分主体を求めてもそれが出来ないからストレスがかかってくる・・・そんな気がします。主体的に動かないと自分の心と身体が悲鳴をあげてしまう。何より子どもの気持ちを汲むには主体性が必要・・・

そう考えたとしても今から急に主体性を身に付けるのはとても難しい・・・

どうしたらいいのか?考えてみたけど・・・

 

自分の居場所を主体的な場所に変えていく。私は今○○って思う。僕は今○○って思う。今の気持ちを素直に身近な人に伝えてみる。そして自分の居心地のいい場所に変えていく。ちゃんと自分を出せるようになって自分の選んだことを認めてもらえたら居心地の良さが0%だったところが10%20%40%・・・どんどん自分が主体的に動ける場所になっていく。

 

自分のために今何をしたいか?自分は?自分は?と問いながら行動して自分が主体的になれたら相手の主体的な意見も尊重できるかもしれない。

例えば好きな食べ物を自分も食べる。好きな曲を聴く。好きな趣味をまた始めてみる。直感でいいのでやりたい!と思ったことはガマンしたり後回りにしたりしないで始めてみる。そして・・・これは嫌だっ!これは無理!など伝えなくてはいけない相手がいる場合は自分の気持ちを率直に伝えてみることも必要です。それによって誰かを傷つけたり自分が傷ついたり、嫌な思いをさせたり自分が嫌な思いをしたりするかもしれないけど・・・自分の気持ちに蓋をして誰かに合わせて客観的(誰もが納得できる真実)に捉われる必要はないのかもしれない・・・

 

子どもは怖いくらい大人の後ろ姿を見ています。

 

卒園DVDの最後の曲にRADWIMPSの「正解」という曲を使いました。

歌詞の一部を載せますね。

~答えがある問いばかりを教わってきたよ

だけど明日からは僕だけの正解をいざ探しにいくんだ

制限時間はあなたのこれからの人生

解答用紙はあなたのこれからの人生

答え合わせの時に私はもういない

だから採点基準はあなたのこれからの人生「よーい 、はじめ」~

 

4月がスタートしました!私たち大人だってこれからです!!

大丈夫!笑える方!楽しい方!にいきましょう!