2021年6月「クッキー」

この前たまたまテレビをつけたらNHKで「若者たちに死を選ばせない」という番組がやっていました。

内容は日本で10代20代の死因のうち最も多いのが自殺でそれをどうやって防ぐか?ということでした。

取り上げられていたのは2人の女性。

1人は母子家庭で育ち母親を助けるために色々なところでバイトしていたけどコロナ禍で全てのバイトがなくなってしまい、もう母親の役には立たないと自分を追い込んで自殺未遂をしてしまったという女性。

もう1人はオペレーターのバイトをしていた女子大生。何にでも頑張れる人なので社員より仕事が出来ましたが「バイトなのにそんなにがんばるな」など社員から嫌なことを言われていました。就職が決まらず家族と揉めてクスリが手放せずにいましたが最後の最後まで小説を書いて出版社に応募もしていました。

そして21才で自殺してしまったという女性。

 

長野県が日本で自殺率が一番高いということで長野県の高校で親向けに講演会をしている場面もありました。講演会の後の感想で40代50代のお母さんが泣きながら「先回りしないで子どものことを信じて待つことにします」「家が安心できる場所にしていきます」と言っていました。

 

う~ん・・・色々考えてしまいます。

頭では全てわかってはいるしそのつもりでずっと過ごしているけど、子どもが大きくなって自分の思った通りには動かなくなる時期にならないと本当のことはわからないことばかりなのかな~

 

テレビの後半にチームリーダーの方が「自殺対策って常に(手遅れ)なんです。生きづらさをどう踏み込んでいくのかが問われている」と言っていました。

そしてこの(手遅れ)という言葉が頭から離れなくなってしまいました。

 

私はいつでも誰でもどんな時でも人は変われると信じているところがあります。

というか信じる!!と決め込んでいる感じです。

年を重ねるにつれ色んな人の悩みを深く聞く機会が多くなりました。

今どうしたらいいか?

今何をすればいいか?

誰も悲しまないように・・・誰も泣かないように・・・誰も怒らないように・・・

など頭をフル回転して考えることもあります。

 

そんなある日みあちゃんとすずちゃんのブランコを押しながら

「ね~大人で怒っているひとがいたらどうしたらいい?」と聞いてみました。

するとご機嫌に笑いながら「クッキーあげる~!」とみあちゃんが言いました。

「どうして?」と聞くと「だってその大人喜ぶから!」ですって!思わず大笑い!

すずちゃんは「またすずちゃんハイジにクッキー焼いてきてあげる~!」ですって!!

そうです!クッキーあげればいいんです!

私だって怒っていたらクッキーもらえば喜ぶわけだし・・・!

 

みあちゃんが最後に「怒りたいのに怒らないとスッキリしないよ!ゆうこいつもそう言っているじゃん!」

 

はい!そうでした。そうします!!

 

 

子ども達に教えてもらうことがいっぱいです!ありがとう!

 

2021年6月30日