2021年11月「ぼ~っとする」
85才の父が10月中旬から色んなことが出来なくなってきました。今は本格的な介護が必要になり沢山の人の手を借りないと日常が過ごせない状況です。
私も仕事に支障をきたし、スタッフにもどっぷり頼りながら過ごしています。
母は母で「悪いな~大丈夫か~?みんなにも迷惑かけているな~」と気を揉んでいました。私のこともとても心配している母・・・
「ここでお母さんまで転んだら大変だからね~気を付けてよ~!」と言うと「わかってるよ~大丈夫!」といつもの会話・・・
2人の間に「転んだら・・・」という言葉が何十回も飛び交っていた矢先・・・
先週の火曜日の朝方トイレに行こうとしてベットから降りたところで本当に転んでしまいました。
太ももを動かすと痛がります。これは救急車だね・・・と2人で相談して救急車を呼び病院へ。
レントゲンを撮ると大腿骨骨折。高齢ながらも体力があったので手術にも耐えられるだろう。という先生の判断で次の日には手術が出来ました。
次の日からリハビリが始まって・・・テレビも観て・・・ご飯も食べて・・・
とても前向きに元気に過ごしています。
親の介護を始めてみると・・・自分の体力はもちろんですが精神的にも大変なことが多くなってきます。
「大丈夫!って思っているけど本当に大丈夫?」「無理していない?」「本当?」「がんばり過ぎていない?」「ここまでやると後でイライラしちゃうかも?」「ここでは休もう!」などなど・・・
自分の心にいちいち向き合いながら過ごしています。
そんな風に過ごしていると周りの人の気持ちも今までとは違ったように見えてきました。
「大丈夫!」という言葉の裏にはもしかしたら「休みたい!」「疲れた!」「限界かも~?」という気持ちがあったり・・・にこにこ笑って過ごしているけど誰にも言えない大きな悩みがあったりするのかも?など・・・
誰もが一人一人自分の心に向き合う!自分の気持ちを大切にする!自分の心と体を大切にする!自分の本当の姿を周りの人たちに見せて出来るだけ笑って過ごせる!そんな風になれることが理想だけどなかなかそれが難しい・・・
自分よりも周りの人のことをまず考えてしまう人。
周りの人の気持ちを先に読んでしまう人。
自分の希望より周りの人の希望を先に優先してしまう人。
それはもしかしたら小さい時に
「自分の気持ちより周りの人のことを一番に考えられる人になりなさい」
「自分の気持ちより先に勉強しなさい」
「自分の気持ちより周りの人に優しくしなさい」
なんて言われながら大人になった。そしたら自分以外の人の気持ちを優先するのが普通で当たり前。これはご飯を食べることや寝ることと同じくらい、周りの人のことを考えることが普通なこと。その考え方を今更変えるのは難しいんだろうな~。
自分のために生きるにはどうしたらいいんだろう?
やっぱりそれには「余裕」がないといけないんだろうな~
「ぼ~っとする!」
波のないきれいな海に浮き輪を浮かべて揺られてみる!
誰もいない芝生にゴロンと寝てみる!
公園を一人で歩いてみる!
ソファで昼寝してみる!
そんな時間があったら
自分は今無理しているんじゃないのか?
自分は今がんばり過ぎているんじゃないのか?
自分は今誰かに何かをして欲しいんじゃないのか?
自分は今このままの状態で大丈夫なのか?
自分は今何をしたくないのか?
自分は今・・・本当は・・・・何をしたいのか?
そんな風に自分の気持ちと向き合って考えることが出来て色んなことに気付いたら・・・・
今まで周りの人に合わせて何とか静かに眠らせていた本当の自分の気持ちがパッと目を覚まし、理想と思っていた自分がどんどんあふれ出てくるかもしれない!
そしたらなりたかった自分にあっという間になれる気がします!!
2021年12月6日