2020年3月「仕方ない」

今月のハイジたよりはなかなか書けませんでした。新型コロナウイルスによって刻々と世の中が変わる毎日。

いつもと同じように子どものことや、私の思ったことをずらずら書いていくのは場違いのような感覚でした。

それでも3月末になってしまい書けないから書かない。という選択肢はないので正直頑張って書いています。先の見えない、先のことが決められない状態は「不安」の一言に尽きる感じです。

 

今回のコロナウイルスにより3月末の土曜日に予定していた卒園式を延期にしました。卒園児(7人)だけで行うことも考えたのですが、毎年在園児も在園児の父母の方も参加してくれて「卒園おめでとう!」と伝える日になっているので今年も同じようにみーんなでお祝いして見送りたいな~と思い延期にしました。

そのかわり金曜日、子ども達だけでお別れ会をしました。

卒園児が「そつえんおめでとう」とポスターに書いてその周りにはランドセルなどの絵を描いてくれました。けい君としょう君はドミノ倒しを披露!あーちゃんと卒園児3人がダンスを披露!ダンスの最後に紙吹雪が降ってきました!父母の方で作ってくれた卒園児の絵付きカレンダーもハイジに飾りました!

子ども達は今出来ることを淡々とやっていつものように楽しく過ごしています。

 

いつものように遊ぶし・・・

いつものようにケンカもするし・・・

いつものように大泣きするし・・・

いつものように暴れるし・・・

いつものように大笑いしているし・・・

いつものように裸足で外を駆け回っているし・・・

いつものようにホースを出して水遊びしているし・・・

 

一歩外に出て買い物をしていると眉間にしわを寄せて早歩きで動いている大人達。私もその一人になっています。がハイジに戻るといつもの子ども達・・・

そして大人もいつもの様子で過ごしてくれていて・・・ほっとします!!

 

子どもの遊び込める場所はちゃんと守りたいと思っています。

 

話は変わるのですが母はよく「しゃーんめなっ」と言います。「仕方ない」という意味です。

9年前母の首の後ろに腫瘍が出来ていて、その腫瘍が首の神経を圧迫していました。日に日に足も手もどんどん動かなくなり最後はトイレにも行けずおむつでした。

そんな時も「しゃーんめな」と言っていてどんなに痛くても文句を言わないで痛みに耐えていました。手術をして腫瘍をとってからは毎日リハビリです。汗をかきながら理学療法士の方と一生懸命歩く練習をしていました。

この頃私と父は言い争いが絶えませんでした。その時母が私たちに「仲良くしなくちゃ損する・・・」と泣きながら言ったことがありました。これには私も父も大反省でした。

今、母は83才になり元気で過ごしています。

 

最近の会話でも〇〇さんはここの高校卒だってよ~!〇〇さんはここの大学を出たんだって~!など学歴の話をしていると「ゆうこは小学生の時からいくら勉強しろ!勉強しろ!って言ってもやらなかった!だからしゃーんめなっ!(笑)」と言っています!

そう!だらかコロナウイルスで毎日不安なことが多いですが今は「しゃーんめなっ!」

そしてみんな「仲良く!」って思っています!

とはいえ・・・喜怒哀楽を出しても許される自由な場所にいる子ども達と向き合う生活は毎日毎日大変なことも多い・・・笑えないことも多々あるし・・・へこむ時もあるし・・・泣きたい時もたまにあるし・・・でもスタッフ同士支えあって声かけあって笑いあっての日々が続いています!

 

 

最近嬉しい話も聞きました。卒園児のりゅう君(小6)ママからメールがきました。

通知表のコメントのところに

「友達を楽しませることや友達のよいところに目を向けることができ、人との関わり方に温かさを感じました。誰にでも優しく接する姿はよいお手本となっています」

と書かれていたそうです。

 

みーちゃん(4才)のノートには「テレビを見ていたら泣き出したみーちゃん。自分以外のこと〇〇がかわいそう・・・と泣くのを初めてみました。情緒面もしっかり育ってくれている様です」

と書いてありました。

 

勉強やスポーツや絵など活躍した話題も嬉しいけど、やっぱり人に対して優しい子になってくれていることが嬉しいです。

 

                   2020年3月31日