2020年8月「自分で決める」
年下の友達が大事な試験を受けるために猛勉強しています。この前こんな話をしました。
友達・・・試験当日は新幹線で行って日帰りで帰ってきます
ゆうこ・・・えっ?前泊しなくて大丈夫?当日何かあったら大変じゃない?
友達・・・そうなんです。本当は前泊して余裕を持って会場入りしたいのですが父がコロナのこともあるし宿泊より日帰りの方がいいんじゃない?って言っているので日帰りにしたんです。
ゆうこ・・・もし天気が悪くなって電車やバスが動かなくなったら会場に行けないかもしれないよ!
友達・・・そうですよね~私も本当はその方がいいと思っているのですが、父と揉めると面倒くさいので日帰りでいいかな~って思っています。
ゆうこ・・・でも万が一何かあって試験に間に合わなかったり、気持ちが焦ってしまい試験に落ちたらお父さんのせいにしちゃうんじゃないの?
友達・・・そうですよね~父のせいにしますよね~
わかりました。今日ちゃんと前泊するって伝えます。
そう言って話は終わりました。友達がその夜お父さんに伝えるとあっさり承諾したそうです。
親と子ってこんなことがあちこちであるような気がします。大学や仕事もお父さんやお母さんの何気ない一言で親の望む方向に進むこともあり、後で(本当は嫌だった・・・ずっとガマンしていた)何てこともよく聞きます。大人になった今も小さい時のことをはっきりと覚えていることってあって、特に否定されたこと。ダメって言われたこと。やらないと怒られたこと。だから怒られないためにやりたくなかったけど頑張ってやってきたこと。
でも親としたら全てよかれと思って言ったことで、誤解されてしまうことも伝えきれていないことも度々です。
今ハイジではビニールプールを出して水遊びしています。朝から夕方までの間に3回も4回も入っている子!3,4時間ぶっ通しで入っている子!水着に着替える子!裸のまま入っている子!服のまま入っちゃう子!旅行にも行ってないけど真っ黒に焼けている子もいます。もちろんプールには全く入らないで、ずーっと折り紙で繊細な物を作り続ける子、ブロック遊びしている子、本を読んでもらっている子もいます。その子たちは部屋にいるので真っ白です。虫採りにはまっている子は朝から3時間も4時間も芝生でバッタやトンボ採り!大人はせっせとお茶やお菓子を運びます。
時間だけはたっぷりあるので同じことでずっと集中して遊んでいます。
これだけやりたいように自分で選んで過ごしているので大人のことも選びます。
この前はスタッフのあずみがなぎ君(3才)とはや君(1才)を抱っこしていました。どっちもあずみと離れたくないのは知っています。でも「どっちかゆうこでもいい?おいで~!」と手を差し伸べるとなぎとのお兄ちゃんのうた君(4才)がやってきてはや君に「ゆうこでいい?」なんて聞いています。
思わず私が「ゆうこでっ!」って何よ~!「で」じゃなくて「ゆうこがっ!でしょ~!!」
と言ってあずみと大うけ!!
こうやって好きか嫌いかもはっきり打ち出してくる子ども達と過ごすには、大人が子どもの目線までぐっと降りないと保育にならない!ずっと雑用している掃除のおばさんになってしまいます(笑)
ハイジは大人も子どももなくて・・・ただただ年齢の離れた人たちが
一緒に過ごしている場
一緒に生きている場
そんな場所になっている気がします。
自分が選んだことを全て肯定されるわけではないけど・・・否定されることもない!
こんな風に遊びも大人も子どもが自分で選ぶという日々を繰り返していくことで自分の選んだこと、自分が選んだ道は間違いではない!
自分の気持ちに嘘をついたりごまかしたりは出来ない。自分の気持ちを大事にする大人になっていってくれると信じています!
話は変わりますが・・・
今年の暑さはこたえますね~!
子ども達が帰ってから私とのりこが掃除をします。もうすっかり日は暮れていますがあご紐を付けたまま帽子を被っているのりこ!「もう帽子はいらないんじゃない?暑いから取ったら?」と言うと「あっ!忘れていた!この帽子冬用なんだよね~」と言いました。「えっ??冬用なの?暑いじゃん!夏用買わないの?」と聞くと「う~ん・・・もう秋だからちょうどいいよ!」と言って冬用のあったかそうな帽子を脱いでいました!
もちろん大汗かいています!
でもこれものりこが決めたことです!(笑)
2020年8月31日