2020年10月「優しさ」

先週給食担当のまゆゆが風邪をひいて2日間休みました。体調を崩すことより、もしコロナにかかっていたらどうしよう。という不安の方がどんどん大きくなり一瞬ですが頭の中がパニックになったそうです。この時期に熱を出したり咳が出たりすると、どんなにメンタルの強い人でも不安になってしまうよな~と思っています。

 

この前ニュースでこんなことを言っていました。自死した人が9月の1ヵ月だけでコロナで亡くなった人の数を越えたそうです。こんなニュースを聞くと今私たちに何が出来るのかな~?と考えたりもします。

 

この前ユーチューブで堀江貴文さんと前田裕二さんがこんな対談をしていました。

『やりたいことが見つからない。どうしたらいいですか?という質問を沢山されるけど、そもそも学校教育が同じ列車に乗って同じレールの上を歩いていかなくちゃいけないことになっているからな~。途中どんなにきれいな景色が見えても美味しそうなお弁当が売っていてもみんなと違う駅には降りられない。一度列車から降りたらもう戻れない。降りるのが怖いからね~』

と言うような内容を話していました。

 

レールから降りることは勇気がいることだけど・・・こんなレールはどうかな?

☆レールの幅を広げてみる(今の100倍!いやっそれは無理だろうから今の10倍!)

☆列車に乗っている人全員が自分が降りたい駅を探して必ず降りなくちゃいけない

☆一度降りたとしても必ず戻ってきてもいいことにする

☆行きたい場所も変わるので次々に線路も変えることができる

 

そんなことをしているうちに自分のやりたいことが見つかってそこに集中しているので毎日忙しい。そのうち周りの人のことなんて何をやっていても気にならないし自分の線路のことだけで頭がいっぱいで毎日幸せな気分でいられる。

そんなレールを作るのは難しいのかな~?難しいよな~?

 

生きていくのがつらくなった人ってみんなが同じ目的に向かって真っすぐできれいなレールに乗っている。本当はあれもしたいこれもしたいけど・・・でも自分の気持ちは後回しにして何とかそのレールから外れまいとして頑張って走っているから心が置いてきぼりになって心が疲れてしまう・・・ずっと頑張ってみんなに合わせてきたんだからここで少しでも立ち止まったら周りの人に迷惑がかかる。そして・・・

もう自分なんてどうでもいいや~もう考えるのもやめようっと・・・

こんな感じにどんどん自分を追い込んでいく・・・最後はこんな風に思ってしまうのかな~?と想像しています。

 

最近この絵本【たまごねえちゃん 作 絵 あきやまだだし】を読みました。内容を書いてみますね。

 

~たまごねえちゃんはたまごから出ていないといけないのにずっとたまごのまま。だってお父さんが「かわいいかわいいたまごちゃん」と可愛がってくれるから、優しいし何を言っても怒らない。だからたまごねえちゃんはちょっとわがまま。お父さんはごはんも食べさせてくれます。お散歩なのにずっと抱っこもしてくれます。たまごねえちゃんに言われるがまま川や山へせっせと連れて行きます。お腹が空いたけど家には帰らないと泣き出し高い木の上の木の実を欲しがりました。「あそこじゃ届かないよ」とお父さん。たまごねえちゃんは「あれが食べたい」と泣き出します。お父さんは仕方なく登り始めたけど手を滑らせて落ちてしまいます。帰り道「ごめん。木の実取れなかった」とがっくり座り込むお父さん。ずっとしょんぼり歩くお父さん。「元気だして」と励ますたまごねえちゃん。家に帰るとお父さんは疲れてへなへなです。「足が疲れちゃってね」と伝えます。するとたまごねえちゃんが「もんであげる!」と言います。お父さん「たまごちゃんにはむり」と言ったけど「むりじゃないもん」と言いバリっと自分で殻を割ってしまいました。そしてびっくりしているお父さんの足を一生懸命もみました。「うんしょ!うんしょ!」その日初めて体をおもいきり伸ばしてお父さんと手を繋いで寝ました。次の日は二人で走って散歩。「そんなに走ると疲れちゃうよ~」とお父さん。「疲れたらまた足もんであげるからね~」とたまごねえちゃん。~

 

そう!そう!ハイジってこんな感じ!理想としているところはこんな感じかも?いっぱい優しくされたから優しくしてくれた人には優しくできる!

でも他の人からみると甘やかしている?わがまま?しつけもない?ガマンもできない?それなのに自分の意思は通す子になっている?って思われそう。というか思われることも度々ですが・・・(苦笑)

 

でも・・・そもそも365日たまごねえちゃんのお父さんみたいな大人はどこにもいないっつーのっ!(笑)

血のつながらない他人の方が優しくできるかもしれない。しかもたま~にしか会わない人。毎日一緒ではこうはいかない。おじいちゃんおばあちゃんだって一緒に住んでいてはなかなか難しいだろうな~?年に2・3回しか会えないから優しくできたりするだろうし。毎日会って毎日好きなことだけさせることが出来る大人なんて存在しない・・・

大人は寝不足や体調不良や仕事のストレスや悩み・・・スカッと!毎日晴天みたいな気分でいられる人って世の中にいないだろうし・・・

そう考えるとたまごねえちゃんには10人くらいの大人が周りにいてみ~んなで短い時間を少しずつ共有することが大事なのかも?余裕のある人が順番順番にねっ!

 

この前あーちゃん(小1)のノートにこんなことが書いてありました。

『先日授業参観で授業中に男の子が泣き叫んだりして少し大変な時間がありました。「聞こえませ~ん」と言っている子がいる中、そうちゃん(小1)(となり)もあーちゃん(斜め後ろ)も落ち着いたものでした。そもそもその席順自体先生のお知恵なのかなと思いました。ハイジ万歳です。』

 

ハイジはいつも誰かがギャーギャー泣いているし、大暴れしているし、いつどこで急に大ケンカが始まるかわからないし、あっちからもこっちからも泥のまま部屋に入ってくる子もいるし、作っていた工作も壊されるし、どこでもうんちやおしっこも漏らしちゃう子もいるし、機嫌が悪い友達もいるし、靴だって新しいのを買ったばかりなのに小さい子に履いていかれちゃうし、大人だって気分にむらがあって機嫌がいいいのか?悪いのか?判断しなくちゃいけないし・・・他いっぱいあります!

色々なことが毎日あって共に生きているって感じなので少しくらい友達が授業中に泣いたって気にならないって子になってくれているんだな~と嬉しくなりました。

 

なみちゃん(小2)がいじわるされている子を助けたら反撃された話。

ひび君(小4)が少し発達が遅れている子にめっちゃ好かれていて抱きつかれている話

あおちゃん(小2)が字か書けない子に付き添って字を教えてくれていた話。

 

こんな話をたまに聞けることがあると【よしっ!!】と心の中でガッツポーズする自分がいます!

人に優しくすることができる子・・・

というか優しくしかできない大人になって欲しいです!!

2020年10月30日