2019年12月「ガマンした!」

しばらく前になるのですが、ひろちさやさんの本、(捨てちゃえ、捨てちゃえ)をコピーして皆さんに読んでもらいました。

 

コピーしたページは(一人の犠牲。家族全員が幸せにならないといけない。)というところで、内容は【一家で日曜日レストランに行くことになっていた。当日はあいにくの雨。夫は行きたくないなあ~と思ったけどみんな期待しているだろうと考えて、無理して出かけた。渋滞に巻き込まれ、レストランのサービスも悪く、食事もおいしくなかった。結果的にはさんざんであったが、帰宅してから家族に聞いてみると、妻もそれほど外出したくなかったこと。子ども達もできれば中止したいと思ったのだが、せっかく父親が行こうと言っているのだから断ると悪いと考えたという。〈なあんだ、それなら・・・〉といったところである。どの家庭でも、こういうことはしばしば起こるらしい。ではどうすればよいか?名案はない。

 

ただ言えることは「わたしだけちょっと我慢すれば皆が幸せになれる」という考え方は、絶対してはいけないということである。つまり、家族全員のために誰か一人が犠牲になればよいといった考え方であるが、それはよくないのである。家族の誰かが不幸であって残りの人たちが幸せになれるわけがない。家族の全員が幸せであって、自分も幸せになれるのだ。したがって日ごろから、自分の希望を伝え、それぞれの希望も聞くようにしないといけない。皆の意見に自分を合わせようとしていると、結局家族全体が幸福になれない。】

 

同じような気持になったことがありました。書いてみますね!

この前体育館を借りて(みんなで運動しよう会)をしました。土日に体育館を借りるのは1ヶ月前の早朝に体育館に行って並ばなくてはいけません。「私行きましょうか~?」という声もあったのですが(いやっ!ここでもし誰かが行って取れなかったら責任重大だっ!何で取れなかったの~!)って責めてしまう可能性もある!と思ったので6時半に私が行きました。が・・・もうすでに並んでいる人がいました。でも午前中の予約は取れなかったけど午後の予約は取れたので一安心!

 

当日は広い体育館を走り回って遊ぶ子もいますが、それより客席や舞台や跳び箱などが置いてある裏側で遊んで盛り上がっている子が殆どでした。まっ!こんなもんだよな~?と思う私!大声を出してみんなを集めて何かを始めるっていうのもどうかな~?大繩にバスケットにかけっこにバトミントンなど大人も卒園児も在園児もやりたいことはやっているし・・・途中しっぽ取りはやりたい子とやりたい大人だけ参加しました。これは大盛り上がりで本気で走る大人と卒園児は見応えありました。

 

その後バレーボールのネットを張ってバレーボール!!こちらもやりたい人が集まって盛り上がっていました。こうやって書いていると楽しそう!って感じですが・・・

 

私は(あっ!あのパパママ大丈夫かな~?楽しそう?寒いかな~?時間持て余してるかな?何かやれることないかな~?子どもを集めてリレーなどした方がいいかな?でもこのバラバラの状態で集めるのもムリだし・・・3時間だったけど長かったかな?もっと子どもの姿をみせる運動会みたいのにした方がよかったかな~?)などなど頭の中はフル回転で考えています。そうこうしているうちに時間は経っているのでもう片付けの時間です。隅っこにあるボールを拾ったら頭を上げた時に鉄の器具に頭をぶつけました。ヒェー!!痛い!!腰も痛かったこともあり、たんこぶもできてしまい、これで気持ちが途切れました!(あ~何でこんなことしているんだろう。どうしてみんな楽しそうなんだろう。何で私は楽しくないんだろう。自分が主となってやるイベントは楽しいより大変さが上回ってしまうことは事実であって・・・心底「あ~楽しかった!」ってことはないのが本音です。こうなるとネガティブ思考が続々出てきます。ハイジに戻り簡単な片付けをまゆゆとしました。「ゆうこさんが思うよりみんな楽しんでいたと思いますよ。ゆうこさんいつも頑張っています!」など励まされネガティブ状態を抜けて家に帰りました。

 

月曜日の朝のりこに「みんなでうんどうしよう会どうだった?もっとリレーとかやればよかったかな?反省点結構あるんだけど・・・」と言うと「えー!!ハイジらしくて最高だったじゃないですか~!それぞれがみんな主導的に動いて大人も子どもも楽しそうだったよ。リレーをしたらそれを周りで見ている人がいなくちゃいけないわけで、それじゃつまらないですよ~!」とのりこ!そう!!これです!!

いつも私と真逆のことを思っているのりこ!一気に吹っ切れました!

でもどうしてこうなんだろう・・・?と考えてみると(ハイジの評価を気にしているんだ~)としみじみ思いました。誰にでもいつでも楽しいって思ってもらいたい。ハイジでよかった~!って思ってもらいたい!そんなこと100%ムリなことは知っているけど、ハイジに関わった人みんなにそう思って欲しいと願っているんだ!と思いました。

 

こうやって素直に自分の気持ちが書けるようになるまで10年以上かかっています。自由な保育をしていると賛否分かれるのも当然ですし・・・それは仕方ないことってわかっています。が・・・どうしたって自由な時間、自由な場所でいきつく子どものスッキリ感、達成感、満足感はここでしか味わえない!とも思っていて・・・全てを大人基準で決められてしまうとことに抵抗はあります。だからといってハイジの方針に大人が無理して合わせて(子どもには自由にさせましょう!)っていうのも大人の自由が保たれなくなるのでこれも違う気がします。

 

ちょっと話を戻しますが、どうして私はイベントを楽しめないんだろう・・・「責任」という重さがある!よくママやパパたちに「自分が楽しまないと子どもも楽しめないよ~!」など言っていますが・・・親という責任を背負って生きている今、自分が楽しむ!なんてなかなか無理なこと。

 

のりこと夜こんな話をしました。

ゆうこ・・・「本当は卓球もバレーもやりたかった!」

のりこ・・・「えー!そうだったの?やればよかったじゃん!ゆうこさんが楽しめないとみんな楽しめないよ!」

ゆうこ・・・「それが出来ないんだよ!あっちもこっちも気になってしまうから」

のりこ・・・「自分が楽しまないと子どもも楽しめないってよくママたちに言っていることが自分では出来ないってことか~」

ゆうこ・・・「そうそう!それが私も出来ない!」

のりこ・・・「んじゃもうゆうこさんはイベントは楽しまないって決めれば?」

ゆうこ・・・「いやいや私だって楽しみたいんだよ!」

のりこ・・・「そっか~」

ゆうこ・・・「そう!だからまたやる!!」

のりこ・・・「ハイ!やりましょう!!」

 

ということでまた企画します!!参加してね~!!