2018年11月「自由・自信」

~ある日の散歩~

今日は農道を見つけ探険です。50センチくらいの水のないドブがあってそこを渡れないけい君(4歳)のために、ひなちゃん(6歳)となみちゃん(6歳)が長い棒を見つけてきて2本並べてあげていました。「ここ渡りなっ!」と渡らせてあげています。

歩きながら私が「筑波山に向けて坂を上ったり下ったり練習しよう!」と声を掛けると土手を見つけて上ったり下ったりして楽しんでいます。土手は終わりにして前に進むことになった時しゅん(3歳)が最後になりました。2メートルくらいある土手を下るのは「ムリ~!」って言うかな~?と思ったけどちゃんとお尻を付いて自分でズズズズ~って滑り降りていました。

途中の芝生の所でみさちゃん(4歳)が買ってきてくれたお土産のおやつを食べました。

しばらく進むとしょう君(5歳)とけい君(4歳)がケンカです。車も通る場所です。「ここではやめてね!」女の子達に説得されていました。並んで歩いていたけどけい君としょう君のケンカは続いています。持っていた葉っぱで叩き合いです。そのうちに手で叩いて押して本気のケンカが始まりました。何としなくちゃ!とばかりなみちゃん(6歳)とあやちゃん(6歳)が仲裁に入りました。私と他の子は少し先の空地で待ちぼうけです。といってもどこでも遊びを見つけて勝手に過ごせるみんな、、、追いかけっこをしたりおしゃべりをしていました。

「ゆうこ~来て~あやちゃんがそっち見ているから~」と戻ってきました。あやちゃんは保育されているのではなく保育しているつもりのようです)私がけい君としょう君の所に行ってみると、しょう君の腕が噛まれていて目のところも少し赤いです。

「うっわー!これは痛い!噛んだら負け!けい君の負け!しょう君の勝ち!」と私が叫ぶとけい君が「うっわ~!」と泣き始めました。すると「余計なこと言うなっ!何でそんなこと言うんだー!負けるが勝ちって言って慰めていたのに~」とあやちゃんが言い、ひなちゃん、あおちゃん(6歳)、あーちゃん(5歳)、なみちゃん、女の子達が私のことを「何言ってんだよ~けい君泣いちゃったじゃん!」と言いながら追いかけてきて叩き始めました。

女の子達が「けい君噛んじゃって負けちゃったけど負けるが勝ちの時もあるよ!大丈夫だよ!」などなどああでもないこうでもないと、なだめすかしていたのに私の一言で大泣きしてしまったけい君。その後もみんなでけい君としょう君を何とか励ましながら前に進むように促してくれていました。

帰り道ではけい君から「しょう君と一緒にご飯たべたい」と言っています。そして間髪入れずに「いいよ~!」と嬉しそうに応えるしょう君!

私は「は~!!何で何で??噛まれて痛かったろうに、、、すぐ許しちゃうなんて信じらんない~」と心の中でつぶやきます!でもしょう君はずっと仲直りするキッカケを待っていたようです!

 

この日は午後から雨予報でした。ポツポツ降ってきたかと思うと急にザーッと降ってきた雨!雨宿りする場所もないし雨宿りしたところで雨はやみそうもない。これは走って帰るしかない!誰もいないところならまだしも大通りに出て広い歩道を進むしかない!

こうなると大人の私は信号待ちの人の目線が気になります。

「寒くないのかしら?」「可哀想に」「信じられない」「風邪引くんじゃない」「どこの保育園?」車の中からそんな声が聞こえてきそうです。私は車に背を向けて子ども達見守ります。

「てるてる坊主作ればよかった~」「バスでくればよかったじゃ~ん」「おいっ!髪の毛びっしょりだぞ~!」などなど叫びつつ顔を見合わせて、ズボンをまくり上げていい笑顔で走っています。そう!!

楽しそうなんです!だからまっ!いいや~!他人の目線は気にしないでいこう!と思いました。

園に戻ると「よくこの雨の中戻ってきたね~」とスタッフがバスタオルを持って待ち受けてくれてすぐ着替えました。あ~よかった!ここがホームだわ~と実感する私・・・(笑)

そして午後は小さい子達がわざわざ外に行って雨に打たれて遊んでいました。寒くてすぐ戻ってきていましたが体感したかったようです。

 

あずみと行った2週間後の散歩ではけい君のケンカが始まった時「なんでいつもけいはそうなの?(途中で動かなくなる)「公園に行くのが遅くなるからやだ!」「いつも待つのやだ!」などケンカの度に待たされているみんなの不満が爆発したそうです。

みんないつも寛大な気持ちでいられるわけではないようです。

 

 

自由保育って自由に発言して自由に行動してストレスもなく日々楽しく過ごしているだけと思われがちですがとんでもないことも度々です。

12対1で意見が分かれ悔しい思いをして泣くこともあるし、三輪車の取り合いでは力で負けて馬乗りにされ泣くこともあるし、何もしていないのに仲間に入れてもらえないこともあるし、さっきは貸してくれたのに急に貸してもらえないこともあります。理不尽としか思えないこともやるし、やられるのが毎日です。

一人で自由に過ごしていれば何も起きないですが、全員が全員自由に過ごしていればぶつかり合うことも度々です。揉めることのない平和と呼べる日は殆どないです。

 

自由と自信を調べてみました。

 

『自由・・・他からの束縛を受けず自分の思うままふるまえること』

 

『自信・・・自分の価値、能力を信じること 自分を信頼する心』

 

毎日過ごす『自由』な時間の中で子ども同士ああでもないこうでもないとやり取りをして、そして心の底から大事と思える友を見つけ仲間となる。

 

そして、こんな僕でも私でも受け入れてくれた~!自分って優しいじゃん!自分って強いじゃん!

自分っていい奴じゃん!自分ってこのままでいいんじゃん!

 

『自由』な毎日の中で私達大人より遥かに強い『自信』を確実に心と体で身に付けていると信じています!

 

結果が出るのは明日?半年後?1年後?5年後  10年後?20年後?30年後?かもしれないですけどね~!