2018年3月「卒園おめでとう ~カエルの登山~」

先週卒園式が終わりました。今年もハイジらしく自由で元気な卒園式になりました。

最初はアンパンマンのパペットを使って大人がいつもの散歩を再現!些細な事からケンカが始まりそれぞれの意見が飛び交います。この一年殆ど毎日起こる出来事です。そして揉めに揉めて自分の気持ちスッキリするまでこれでもかっ!と出して、、、こんな自分でもちゃんと認めてもらって、、、認めてもらったから認めてあげて、、、の繰り返し!そして知人から友達になり親友になり仲間になり今があります!

 

次に子供達が見せたい物を発表しました。最初はプリキュアのダンスと歌です。少し前からななちゃんとなみちゃんとあやちゃんが3人で始めてかのちゃんがプロデュースです。あーちゃんにやる?と何回聞いても首を縦にも横にも振らないのでやらないんだろう、、、と思っていたのに2日前の午後「スウィートプリユアやる」と言い出しました。「今から?本気?」と何回も聞く私、、、「来年にしよっか~」と言っても無駄でした。結局CDを慌てて借りてきてそこから練習。が全くやる気ない。「練習やらないならもう無理だよ。本番は、、、」とななちゃんとあやちゃん、、、

まっ!しょうがない、、、今回は出来ないね、、、と思っていたら次の日ななちゃんとあやちゃんに何とか誘導されながら練習が出来たらしく「あーちゃん出来るよ~!!」とななちゃんとあやちゃん、、、あーちゃんのダンスを嬉しそうに見せに来てくれました。

スウィートプリキュアは5年以上前のテレビだったらしくあーちゃんはそのドレスを中古で買ったらしくそれを着たかったらしい!当日大成功でした!

次はななちゃん、あやちゃん、なみちゃん3人のハグッとプリキュアです。完成度高い!りゅう君が悪者になって戦います。3人で力を合わせれば何だって出来る!みんなの力強いダンスと歌でこちらも大成功!

が、、、急になみちゃんが「これから劇を始めます」と言っています。えっ??聞いてないよ。私、、、

そして何となく始まってそのうち言い合いになっています。もう見ている方も飽きてしまいグダグダ、、、誰かがセリフを言わないと次に進まないらしく「もうっゆうこでいいから言って!」とセリフを言わされのりこはショッカーのお面を被ってスタンバイしているけど「早いっ!まだっ!」と怒られる始末、、、注文の多い3人です。

いつも小さい子は椅子に座って始まったか終わったかわからないままの状況が続き待たされます。ハイジの日常、、、でもとりあえず何とか本番が無事終わりました~!

ななちゃんママ「先週やったテレビの再現ですよ~感動です!」って言ってましたが、、、あ~30分番組全部やったのか~と笑うしかなかったです!

その後しん君の跳び箱!のりこが伏せている所を飛びます。練習で30回やってバテたらしく当日は20回になったらしい、、、いやっ!5回でもいいような気がしたけど、、、笑

次はいっ君けい君のキュウ―レンジャーの歌です。いっ君は顔が見えないなら歌いたい!と言って押入れで練習していたけど、、、当日やらないっ!と、、、けい君は歌う!と2番までしっかり歌っていました。

色々あった「子供達の発表したいこと」発表した子もしない子も楽しそうに過ごしていました!

とりあえず無事終わってよかったです!!

 

次はDVD鑑賞です。私が一ヵ月くらいかけて作って最後はまゆゆに手伝ってもらいます。みんな泣いて笑って、、、子供達が成長する場面を食い入るように見ていました。作りながら毎回思う事は「あ~1日でもいいからあの頃に戻りたい!」です。今もかわいいよ!でもあの頃はもっとかわいかった~!大きくなりました!

父兄のあいさつ、スタッフあいさつ、アルバム渡し、お花と手紙のプレゼント、、、で卒園式が終わりました。

のりこがあいさつでこんな物語を話しました。みんなに聞いて欲しいので全文載せます。

 

 

 

~カエルの登山~

一度は山に登ってみたいと思っていたカエルが10匹集まった。みんなで一緒に登ろうじゃないかという事になって、山の麓に集合した。しかし、見送りに来た仲間たちはみんなヤジを飛ばすばかりだった。

「登れっこないだろ!行くだけムダだぜ!やめとけ!やめとけ!」

そんな言葉を受けながら、10匹のカエルは出発した。ぴょこぴょこと小さい足で跳ねながら、山に登っていった。

中腹にさしかかったところで、うさぎたちに会った。カエル達が「頂上まで登るんだ」と言うとうさぎたちはすぐさまこう言った。「頂上に登る?無理だ!無理だ!この山はものすごく高いんだ。そんな小さな足で登れるわけないよ!」これを聞いて、すでに疲れ切っていた5匹はあきらめた。

 

残った5匹の前にいっそう険しい上り坂が待っていた。やがて森の樹海に入ると今度はマーメットと出会った。「頂上まで行くなんて、カエルさんたちには無理ですよ。あまりにも無謀です。とんでもないですよ!」その言葉を聞いて2匹が諦めた。

残った3匹はなおも進んだ。少しずつ。少しずつ。とにかく頂上をめざして進んだ。ぴょこん。ぴょこん。ぴょこんと。

やがて今度は高山のヤギたちが現れ、カエル達の様子をみて笑った。「この辺で引き返した方がいんじゃない?その調子じゃ後ひと月かかったって頂上には着かないだろ」ここでまた2匹が脱落した。

とうとう残りは1匹になってしまった。しかしこの1匹はそれからずいぶん時間をかけて、ついに頂上へと辿り着いたのだ。

その1匹が山を下りて来るのを待って、仲間たちはいっせいに聞いた。「一体どうやって登り切ったの?」でもそのカエルはただ一言「何?」と聞き返しただけだった。そこで仲間たちはもう一度大声で聞いた。「どうやってこんな快挙を成し遂げる事が出来たんだい?」するとそのカエルはまたしてもこう聞き返した。「何?何?何?」

 

そのカエルは耳が聞こえなかったのだ!

~終わり~

 

 

一番近くにいる大人は大事な任務を任され日々プレッシャーを抱えて過ごしていると思います。「大丈夫?」「出来るの?」「やめておいた方がいいかも?」「失敗して傷つくのは自分だよ」「諦めも大事」「みんなと同じ方が安心かもよ」「今努力すれば先々楽かもよ?」「頑張れ」「我慢してみて」どうしたって口で言わなくたって表情には出てしまいます。言わない、出さないって思っていても言っちゃうし、出ちゃうし、、、心配だし、、、

仕方ない事!

どうしたらいいんだろう~?う~ん?そうだ!!話をきけない子にすればいいんだ!この子は一度言ったらだめ!大人の方が諦めるしかない!

ハイジで出来る事は自由と個性の尊重!「もう無理ですね~!今は無理かもね~?」と伝えて妥協してもらい諦める事を獲得してもらう!

それで一匹のカエルのように誰もが成し遂げる事が出来なかった快挙が達成出来て一人で自立して生きていく事ができたのなら、、、そっちの方がお互い幸せになれる!  そう思える物語でした。

 

卒園するって事はただ会う回数が減っていく事と思っています。卒園した後の方が在園していた頃より、気持ちは繋がっているし身近に感じる事が出来ています。きっとみんなもそう思ってくれると思います。

一応ひとまずここで卒園です!   いってらっしゃい!!