2017年9月「練習」

金曜日しん君がしょう君の事を当たるか当たらないかギリギリの所で、手を顔に近づけていて最後は顔に当たって泣き出したしょう君!遠くからすっ飛んで来てしん君の顔面を平手で叩いたいっ君!まゆゆが「やり過ぎー!」と声を上げています。しょう君にとってしん君は一つ上で力では負けてしまうので腹の底から泣いて怒っている事を証明している感じです。しん君にとってもいっ君は一つ上で力では負けてしまうので力では負けてしまうのでケンカにはなりません。

でも、この日しん君は泣きながら睨みつけながら訴えています。「何でだー!いっ君には関係ない!何でやるんだー!」と、、、いっ君もこの迫力に負けている感じ、、、睨み返してはいるけど何も言い返せないでいます。そして最後にしん君が「いっ君はしんの事はやる!ずるい!」と言ったしん君。(えっ?そう思っていたの?とびっくりの私、、、しん君が誰かを泣かすと必ずいっ君にやり返されています。でも他の子が揉めていてもいっ君はやり返しにはいかないかも??)
「ずるいって事はいっ君に認めてもらいたいのかもよ?」っていっ君に伝えると「ちがーう!」としん君、、、
しばらくこの状態が続いた後「いっ君はしょう君のために偉いね~しん君は言いたい事言えて偉いね~」と伝えます。いっ君は一番上という事もあり今の所負ける事はないし、力もあるし勢いもあるし、、、この様子を間近で見ていたみんなに「いっ君の事どう思う?しん君の事は??怖い?強い?」など聞いてみました。するとあーちゃんが「いっ君怖い、、、」と言いました。すると次々に女の子が「怖い、、、」と言い出します。しん君の事はしょう君が「怖い、、、」と言っています。
「強いって事は怖いって事でもあるし、、、怖いから怒らせないようにって気を遣う事もあるよ。それじゃ本当の友達じゃない。強いって事はそれだけ優しくしなくちゃ一人ぼっちになっちゃうよ」と言いました。みんなに「いっ君は月曜日から変わるよ!人は変われるんだから、、、ねっいっ君!みんなも見ててね」で話は終わりました。

月曜日の昼時にはいっ君とあやちゃんの本気のけんか!給食を誰と食べるかで揉めたのかな~?原因は不明です。
いっ君には断然、力では負けているあやちゃん。髪の毛を引っ張られ叩かれながら押されながらもいっ君に背中を向けてもまた前を向いて突っかかっていくあやちゃん!この姿には感無量です。みんなも緊張感の中見守ってみています。しばらくして「もうやめる、、、」とあやちゃん。この日「あや~偉かったね~」の抱っこで終わります。

火曜日は散歩中ハサミで花を切っていた女の子。いっ君がちょっと貸せ~くらいの軽いノリであやちゃんのハサミを奪おうとしたけど渡さなかったあやちゃんが膝を抱えて泣いています。そこになみちゃんとななちゃんが近づいて行って「あや~あやは強いよ!昨日はいっ君に立ち向かっていったじゃん!あやの方が強いよ!」と声を掛けています。そして「いっ君は先に帰っちゃったけど、、、ほらっ!こっちみているから悪い事しちゃったな~って今頃思っているかもね?」など伝えていました。そのうち笑い出したあやちゃん。遊び出します。いっ君はそれを見て走り寄ってきて何とか遊んでもらおうと声を掛けています。その後「ハイ!お茶!」なんて言ってコップを持って行ったけど「いらない!」と言われていたようですが、、、誠意は伝えたかったようです。

今週はなみちゃんとあやちゃんのケンカもあり部屋からベランダに移動して引きずり合う場面もありました。ななちゃんとしん君のケンカではななちゃんの勢いに押されたしん君がおもちゃを投げて鼻に当たって鼻血が出る事もありました。散歩前はしょう君が片付けなかった事からなみちゃんしん君に強く「片付出てよー!」と言われていてあやちゃんがしょう君の味方で近くにいます。そのうちあやちゃん対なみちゃんで口ケンカが始まり大声で叫んでいます。ワゴン車の中で待っていた私達、、、いっ君が「ちょっと見てくるよ~」と戻ろうとしたので「ケンカにはならないでよ」と言いました。少しするとなみちゃんが呼びにきました。「あやちゃんといっ君でけんか!」と、、、いっ君にバカって言われて言い返いしたら取っ組み合いになったらしい。ワゴン車に乗っていた子も降りてきて2人を見守ります。やるだけやってすっきりしたのかその後はケロッとして遊んでいます。結局1時間後に何とか散歩に出かけました。

はぁ~こう書いてみると毎日すごい迫力で日々戦いのような場所です、、、

些細な事からどうしてこうも揉めるのか、、、朝から晩まで平和な一日はないです。そしてケンカをすればするほど子供同士の距離は縮まってきています。お互いの気持ちが手に取るようにわかってきている感じです。

今借りて読んでいる本があります。
心身調律セラピスト岡田哲也さんの「で、ほんとはどうしたいの?」という本です。
自分がどうしたいか?を突き詰めて書いている本です。何ヵ所か気になったところを書いてみます。

結婚しているから、、、もう歳だから、、、子供がいるから、、、親がいなかったから、、、仕事をしているから、、、自分の不幸を誰かのせいにしていませんか?今すぐ自分のわくわくする事を始めること。子供の頃に「何でそんな成績しかとれないの」「何であの子に出来てあなたに出来ないの?」みたいに両親からありのままの自分である事を認められなかった人にほど、強くその傾向が出てきます。自分がわくわくする事よりも両親をがっかりさせないこと。自分が好きな料理よりも、人から批判されない料理を。自分が好きな服より、モテ服を。そうやって子供の頃から大人に至るまでの間に、何度も何度も自分の本音を押し殺す事を重ねていくと、だんだん自分が何を本当は何を望んでいるのか分からなくなったりもします。
「落ち込んだり不機嫌である自分はだめ」「空気を読まないといけない」「嫌われちゃったらどうしよう」と不安や寂しさ、そして人に嫌われないために口角を上げて笑顔を作り好かれる努力をしているなら、口角を上げる前に一度率直な自分の感情に向き合った方が良いです。さもないと弱い自分への自己否定として笑顔の自分になってしまいます。
自分で自分にヨシヨシしてあげる。鏡に向かって「寂しかったんだね。よく頑張ったね。」と言ってみる。など、子供が両親からして欲しがる事を自分で自分にまずやってあげましょう。
小さい頃からガマンしていた癖みたいなものを自分で治す事が書かれていて自分はどうしたいのか?自分の本当の声を聞く練習をする事を勧めている本です。

この子達はどうなんだろうな~
「こんな事言われたらやだー!「あんな事されたらくやしー!」「こうなったから怒ったー!」「あれをされたから泣いたー!」「これだから悔しいー!」「辛かったー!」などなど自分の事を毎日毎日周りの子に、、、体力気力を消耗させて、、、バカみたいに、、、
私は僕はこうなんだー!!と伝えている!全身全霊をかけて使い切っている感じです。
ケンカしている本気の2人を見せつけられると私達も子供達も頑張っている姿に感動したり惚れ惚れしたり、、、無性に讃えたくなります。
きっと、、、この子達は自分の心の声を聞く練習はしないだろうな~と思って本を読んでいます。