2017年6月「やさしさ」

ある日の出来事です。
全身エルサの格好で登園して来たあーちゃん、、、(髪には金髪の付け毛、腕まである手袋、スカーフも2mくらいあり引きずって歩いています)
夕方になるとその格好のまま外で泥遊びです。のりこが「そのスカーフだけは外そうか~?」と聞いたら「いいのっ!風で飛ぶからっ!」との返事、、、風何てひとつも吹いていません(笑)
そしてそこにあーちゃんママが迎えに来ました。朝「外で泥遊びするときは着替えてね!」と約束していたようですが、、、そんな事なかったかのように遊んでいます。しかも遊びに夢中で「先に帰っちゃうよ~」と妹と外に出てしまっても全く動じないでしん君としょう君と遊んでいるあーちゃん、、、
10分くらい車の中で待っていたけど焦る気持ちもなく、結局あーちゃんママが戻って来ました。

しばらくして着替える時に「ママはドレスが泥になった事はどうでもよくて約束を守らなかった事が嫌だったのよ」と伝えています。
ママが伝えたい事がわかっているのか?いないのか?でも顔は反省している感じです、、、

そして次の朝またまた今度はアナの格好で登園して来たあーちゃん、、、「今日は外で泥遊びする時は脱いでね」と約束しています。
するとしょう君がニコニコとやって来て「あーちゃんママ~今日はあーちゃんのパパが迎えにきてね!」
そして数分後あーちゃんママを見て「あっまだいたの~!」しん君が言っています。
もう笑うしかないあーちゃんママ!!「はいはい!邪魔ですね~私は、、、帰ります!」
と言って仕事に行きました。
2人にしたら「楽しく遊んでいたのに、、、もう僕たちのあーちゃんを攻めないでねっ!いいじゃん!あーちゃんがドレス着たいんだから~!」って感じで守っているのかもしれません。
その後あーちゃんママと話しました。
ママ、、、あーちゃんは私達が言った事にしゅんとなって反省する感じだし妹みたいに自由奔放じゃないんです。
私、、、えっ!全然違うと思いますよ~自分の意見を貫くし妹なんか非じゃないくらい強いし自分を持っていますよ~!
そして次の日のあーちゃんママのノート
~昨日はあーちゃんについて発見。目からうろこでした。そしてますます未知に!あーちゃんがハイジで居場所があってよかったと思ったり。しん君、しょう君にそんな風に大事にされているのかーとびっくりしたり。色めがねを出来るだけ外してあーちゃんと妹を見ていけるよう、これからも親を見守ってください!~
私からのノート
~本当です!あーちゃんは世界に羽ばたく子なので、、、このまま自由人で大きくなってもらわなくちゃ(笑)
出来るだけパパとママの色めがね捨てていきます!~

のりこが最近買った本があります。10才の中島芭旺君(バオ君)が書いた「見てる 知ってる 考えている」という本です。その中の一つを書いてみます。
『子供は大人に従いなさい なんて言ってる大人がいることが驚きでそんな先生がいる事が驚き
同じ人間なのに』

そうでした!そうでした!同じ人間でした。
どうしたって大人の方が世話をしてあげないと生きてはいけないのが子供の存在です。
この本を読むとかなりショックというか考えさせられるというか、、、子供の気持ちが素直に書いてあります。

私達大人は
○○してあげたのに!
将来のためを思って○○してるのに!
○○したら楽しいだろうからこっちだって準備してあげてたのに!
が多いですから、、、

この前は大雨が降りました。(その後ひょうも降った)園の前を通った近所のおばちゃんが「避難させてください」との事で、あずみが入り口を開けられずにいたおばちゃんの所へ走って行って開けてあげました。
その後あやちゃんが自分のきれいに畳んである服をあずみのずぶ濡れの腕に持っていって「これで拭きなっ!」とむりむり??貸しています。「あっ!あやちゃん~ありがとう!でもあやちゃんの服が濡れちゃうからいいよ~」と返すと「いいの!」と拭いてくれるあやちゃん、、、
その優しさについこの前まで大騒ぎして、大泣きして、大暴れして、大ケンカしていたあやちゃんなのに、、、
あずみには喜怒哀楽をはっきり出してわがまま??を言い続けているあやちゃん。そしてそれを受け入れているあずみ。あずみが雨の中走っていく姿に何かしなくちゃ!と思った後の行動なのだろうけど、、、感動しました。一応私も水道水で腕を濡らしてあやちゃんの前で「キャー濡れた~!」など言ってみたけどムシされました(笑)

でもどうしてこんなにあやちゃんはあずみに優しい?と思った所、、、やはりあずみが優しいからです。
と言ってもあずみの94才のおばあちゃんが今も元気であずみにとってはかけがえのない大事なおばあちゃんであずみはそのおばあちゃんに大事にされて優しく育ててもらったからあずみは優しいのです!!
そう!!優しさって優しくしてもらえないと人にももちろん自分にも優しく出来ないのです!
だから優しさの連鎖がこんな風にあっちにもこっちにも広がればいいのになあ~!!って思いました。