2020年6月「ムリしない」
母がお腹に石が溜まる結石という病気になり少しの間入院となりました。症状は落ち着いているのでもうすぐ退院です。
先月から背中が痛いと言い出した母。背中を10分くらい摩るとケロッとしてテレビを見ています。気持ち悪いと言って嘔吐した時もあったのですが夏バテかな~?くらいに思っていました。でも段々辛くなったらしく自分から「明日は病院に行く」と言いました。当日の朝5時頃から2階にいる私を呼んでいます。階段の下で待つ母。そして「今日連れて行ってな」と言ってまた寝ていました。私への最終確認です。
病院に行き受付で症状を伝えるとすぐベッドが用意され看護師さんの問診が始まります。しばらくして先生がきてくれたのですが開口一番「何で早く来なかったのっ!!」と言われた母。
「どこ痛いの?大丈夫ですか~?」と言われると勝手に思っていた私は(そんな~)とちょっとショックでした。そして何より「今まで何していたの!!」と付き添っていた私が怒られた気分です。
それから検査や点滴をしてもらい明日から入院するということでこの日は帰ってきました。
最後に看護師さんが「今夜痛かったら救急車呼んでね。今までよく我慢したね~」と母に言っていました。
私が娘として何もしてなかった・・・そんな風に誰も私を責めてなんてないけど・・・
そう言われたようでした。
一緒に付き添ってくれていたあすかママは「仕方ないよ。ゆうこさんだって忙しかったんだし責任ある立場だからね!」と言ってくれたけど・・・
もっとちゃんと母の話を聞いてあげておけばよかったな~?夏バテ?風邪?くらいにしか思ってなかったけど本当はすごく痛かったのかな~?
あずみは先月から「ちゃんと一回診てもらった方がいいですよ」って言っていたけど、いつもの月に一回の病院の日があるからわざわざ連れて行かなくてもいいよな~
など軽く思っていた私。
一緒に暮らしていながらも家族のことは後回しになっていました。
でも・・・仕方ない忙しかったんだから・・・
母は私のことを一ミリも責めてなんかいない。
テレビなどのニュースで子どもが何か問題を起こしてしまった時、親は「知りませんでした。」といっている話をよく聞きます。薄々は知っていたけど気が付かなかった。認めなかった。って感じなのかもしれない。と母の入院を通して少し親の気持ちがわかることができました。
これは
病院に 連れていってあげる
お金を出してあげる
買い物してきてあげる
重い物を運んであげる
掃除を手伝ってあげる
全てやってあげる!という「あげる」ことで出来ている今の強者の立場。
何でもやってもらう!という「やってもらう」ことしかできない弱者の立場。
自分が弱者だった子どもの頃の自分の気持ちはどうだったのか?
これから年を重ねて弱者になっていく自分の気持ちはどうなるのか?
想像することしかできません。
今読んでいる本「自衛隊メンタル教官が教える 心の疲れをとる技術 下園壮太さん」
には、心が壊れていく過程とそうならないためにどうしたらいいのか?が書いてあります。私が気になったところを書いてみます。
『子ども時代の頑張っている自分が好きで大人になり年を重ねても同じようにがんばってしまいムリが溜まってしまう。自分でコントロールすることが大事。例えば道路に転がってきたボールを見てただ漠然と見ているだけの人は子どもの存在を予測できない。子どもがくるかも?と予測できる人は減速させ事故も防げる。
休養することは仕事をがんばることと同じ、いやそれ以上に必要な仕事』
強者の人は忙しい・・・余裕がない・・・がんばっている・・・ムリしている・・・
それは当たり前になっている・・・
ハイジの子たちはどう?ムリしている?
小さい時、物心がつく前から「これがしたい!」「これはしたくない!」「やりたい!」「やだ!」と自分の意思を伝えているので自分のことがわかっている気がします。それによって子ども同士は大ケンカになることも度々ですが自分の決めたこと以上はやらない。
大人からみれば(ここで人の意見を聞いておいたほうがいいのにな~?)(ここは要領よく返事しておけばいいのにな~?)(さっさと宿題済ませちゃえばいいのにな~?)(少しは他人と合わせることも必要なのにな~?)と思うこともいっぱいですが・・・
自分の気持ちをわかっているだけにムリはしない。というかムリは出来ない。
しゅうくんママが4月からしゅうくんを幼稚園に移すかこのままハイジに残すかで迷っていた時期がありました。
午前は芝生でちょうちょ捕り、そして午後も「ちょうちょ捕まえに行くー!」と言ったそうです。「えっ?また行くの?」とのりこ!
するとしゅうくんが「ハイジって決めたのはちょうちょを捕まえるためなんだよ~!」と言ったそうです(笑)
自分の気持ちにまっすぐ生きる!!
それだけはハイジで培って欲しいです!!
2020年6月30日 ゆうこ