2022年9月「ダメだこりゃ!」

私は少しがんばったり少しガマンしただけでも必ず自分へのご褒美としてコンビニやパン屋さんで食べたい物飲みたい物を買います。子どもたちがイライラしている時、スタッフが疲れていそうな時、自分が疲れている時も、いつもより贅沢な物を買ってみんなで食べたりもします。

子どもたちが帰った後に「のりこ~掃除終わったら美味しいおやつあるから食べよっか~!」と言ったら「今日は何のご褒美ですか~?」と聞かれたりもします。(何のご褒美でもないよ。と伝える日もあります・・・(笑)

 

6月には服を買いました。父の葬儀が無事に終わったので自分へのご褒美です。自分の服とは別にピカチュウ(ポケモンのキャラクター)のついためっちゃかわいいTシャツを見つけ、うっわ~!ポケモン好きなのりこ絶対喜ぶ~!と思い即決!プレゼント用に包んでもらいました。そしてのりこに「すっごくかわいいの見つけたの~」と言ってすぐに渡しました。のりこも「かわいい~!」と言って大喜び!あ~よかった~!大満足の私です!

 

7月8月・・・あれっ?のりこ着ないな~?お出かけ用にしているのかな~?と気にせずにいたのですが、いよいよ9月です。みんなで集まる機会があったのでのりこに「Tシャツ着てきてね」とラインすると「ハイ!」の返事。でも当日のりこはTシャツの上に上着を羽織っています。それでも私は「のりこの服かわいいでしょ~!」とポケモンが好きな人に教えて見てもらっていました。その後の会話です。

 

のりこ・・・実はあのTシャツ小っちゃかったんですよね~

ゆうこ・・・エッー!!言ってよ~!フリーサイズだから買っちゃったんだけど・・・

のりこ・・・腕のところ短いから二の腕も見えちゃうし、丈も短いからお腹でちゃうし・・・

ゆうこ・・・はぁ~知らなかった~ごめんごめん・・・それならめぐみちゃん(ポケモンが好きなほのかママ)にあげてね!

と伝えました。

ちゃんと最初に聞けばよかった。私のプレゼントしたい気持ちが優先になってしまった。先月のハイジだよりに書いたような(母に私の好みではない緑のワンピースの着せられた)ことと同じじゃん・・・こちらとしては全く悪気もない。のりこが喜ぶと思って買っているわけだし・・・

のりこはのりこで「痩せたら着ようと部屋に飾ってあったんですよ~!(笑)」と言ってくれたのでよかったのですが・・・

これが対等な関係でなければ押しつけになってしまうところだった・・・意見を言い合える関係でよかったです。

 

年長さんのパパママたちは夏が終わり9月に入った途端、4月から通う小学校への不安がどっと押し寄せてくる頃です。今でもあゆみやあずみに「あ~ん」して食べさせてもらっている年長さんを集めて「小学校にいったらどうするの?」と聞いてみたら「自分で食べるよ!大丈夫!」とあっさりした答えが返ってきました。まっいいか~何とか大丈夫でしょう!子どもを信じよう!と思いました。

 

でもこれが我が子だと(特に上の子や一人っ子)はそう簡単には思えないんだろうなぁ~

その気持ちも充分わかっているつもりです。

初めての食べ物 初めての乗り物 初めて会う人 初めていく場所はわくわくする反面

不安の方が大きかったりします。2回目以降なら(知っている)というだけで安心だし余裕をもつこともできます。そして楽しみを見つけることさえできたりして・・・

でも不安になってしまうことは仕方ないこと。「大丈夫!何とかなる!」といくら周りの人が伝えたところで不安なものは不安なんですから・・・

だからといって自分の不安な気持ちを隠して自分が安心するために、子どもには失敗させないようにと先回りしてしまうと子どものやる気とか自立を妨げてしまう気もするし・・・

「初めての子育てで色々不安なんだよね~」と隠さずに素直に子どもに伝えながら育てていく!というか一緒に生きていくしかないんじゃないのかなぁ~と思い始めています。

 

何もできない赤ちゃんを周りの人に迷惑をかけないように、みんなに笑われないように、自立した大人にさせるまでは大人である自分が子どもに教えなくちゃいけないこと。伝えなくちゃいけないことが山のようにある。そう思っていたら大人と子どもが対等な関係を築くのは難しいこと。そもそも対等な関係って何?必要?ってとこかもしれないし・・・

そんなことを考えている時、自分が小さかった時のことを思い出しました。

 

隣のお家に大きな七段飾りのひな壇がありました。隣の人に「ゆうこちゃんのひな壇も出してもらいな~」と言われたので家に帰って「私のひな壇はどこ?」と聞いたら母は「ないよ」とあっさりした返事。「ないわけないじゃん・・・みんな持っているのに何でないの?私のはどこ??」と詰め寄ったけど「ないものはないよ~」の返事。「うそだっ!!そんなはずはない!」いよいよ大騒ぎで大泣きし始めました。すると母は「あるある~」と言ってばあちゃんの部屋に行くので後をついていきました。(やっぱりあるじゃん!)と思い直しすぐ泣き止む私。そして「ほらっ!あるじゃん!」と年中出しっぱなしのガラスケースの上に埃が溜まっている人形を指さしていました。「エーッ!!違う違う!こんなのいつも見てんじゃん!ひな祭りの時に出すやつだよー!」言ったけど・・・

 

(ダメだこりゃ・・・この人に何を言ってもムダだっ・・・)と心の中で思ったことを今でもハッキリ覚えています。

大人のことを(ダメだこりゃ・・・)と子どもが思うことで

大人が正しい とか

大人が強い  とか

大人が偉い  とか思わなくなる。というか思えなくなる。ある意味大人をバカにしていることかもしれないけど(ダメだこりゃ・・・)って思うことで大した大人じゃありませんよ~っていうメッセージにも繋がるような気がします。

 

大人のことを(ダメだこりゃ・・・)と思えたことで子どもは大人の不安や心配までも受け入れてくれている気がします。

きっと大人が成長していくスピードなんかより子どもは何倍も何十倍も速いスピードでドンドン成長していく!変化していく!そしてあっという間に私たち大人の遥か上を越えていってくれるはず!!

 

子どもたち~!どうぞどうぞ!自由にどこへでもどこまでも羽ばたいていってくれ~!!

 

 

2022年10月6日