2021年1月「踏み合いっこ」

2021年3月1日に私の本が出版されます。間もなく印刷が始まるところまできま
した。本を作るのには思った以上の大変さがあって最後の最後まで気が抜けない感じ
です。と言ってもハイジだよりは出来ているので私の仕事はチェックすることと聞か
れたことを考えて伝えることなのでそれほどの時間は費やしていません。編集をして
くれていた結エディットの野末さんと卒園児の父母である文さんが頑張ってくれてい
ました。というかこの本をだすことが決まってからの3年間はずっと同じモチベー
ションを維持したまま細かい作業をやり続けてくれています。本当にありがたいで
す。

先月は校正の方がこの本を読んで細かいところのチェックをしてくれました。終わっ
たあと私が読み返します。

あれっ??ここ違う!!私の言葉が変わっていました。内容は【保育士になったばか
りで、ひとつのことしか見えない時期でした。当時の子どもみんなを踏み台にして今
があります】

この踏み台というところで大人が子どもを踏み台にするなんて~!ありえな~い!と
いう感じなのかもしれません。そこで【保育士になったばかりで、ひとつのことしか
見えない時期でした。当時の子どもみんなと真正面向いた付き合いがあって今があり
ます】に変更したようです。

野末さんと文さんと私の3人で話し合いです。文さんは「これを読んだ人は踏み台と
書かれていると誤解するかもね?ゆうこさんを知らない人が違う捉え方をするかもね
~直しますか?」と・・・私が「踏み台以外の言葉はないかな~?」と聞くと「子ど
もと対等に」「子どもと同じ立場で」「子どもと同じ目線で」・・・いやいやどれも
違う!やはり彼らを踏み台にして今がある。というかあの経験があって今本を出版す
ることができているし・・・

ハイジも続けることができているし・・・

20年前に比べたら彼らより今の子ども達を穏やかに見守っている時間が圧倒的に多
くなっているわけだし・・・

(自分ではそう思っているけど子どもたちどう思っているかはわからないです
が・・・)

やはり彼らと会って彼らと過ごした時間があるから今があると思っています。これは
私としたらステップアップしたことなのでやはり彼らを踏み台にしたってこと。

それにこの本は他の人のために書いたわけではなく、卒園児そしてこのまま大きくな
るであろう在園児に向けて書いた本なので他の人が読んでどう思うか?ってことは後
回しでもいいのでは??と思いました。

野末さん文さんが「ここはゆうこさんが決めてください!」と・・・

「踏み台で!」と伝えると「ハイ!!それでいきましょう!!」と喜んでくれていま
した。そして文さんは「子どもを踏み台って言い切るところが好き~!!」と言って
くれました。

踏み台の話をしているとあずみがこんな本を貸してくれました。

著者 佐々木正美 ~子どもが喜ぶことだけをすればいい~

「親は子どもの踏台になってこそ  子どもは親を踏台にして成長します。だからこ
そ、しっかりした踏台が必要です。子どもは依存と反抗が足りないと成熟できませ
ん。」

踏み台にしていいのは子どもだから?私の言っている大人が子どもを踏み台にするっ
てやっぱりおかしい?変?

う~ん・・・そうだよな~子どもは弱者なんだから・・・そりゃそうだ・・

保育士になりたての頃は全てが初めてづくしです。初めての抱っこ。初めてのおむつ
替え。初めての散歩。初めてのケンカの仲裁。初めてのプール。初めての筑波山登
山。初めての卒園式。24時間彼らのことを考えて毎日過ごしていたような気がしま
す。子どもとの関係も深かったし、必死過ぎて空回りも多かった。自分で勝手に作っ
た責任という圧で常に怒っていたし泣いていたし・・・その分楽しかったし笑ってい
たし・・・

今は経験を積んでいるので先が読める分、心が大きく動くことはなく当初よりは断然
少ないけど半面穏やかに過ごすことができている気がします。どっちが良いとか悪い
とかではなく、ただ経験を積んでいるってことだけのこと・・・

子育ても同じかもしれません。

初めてのミルク、初めての離乳食、初めてのハイハイ、初めての一歩、初めての保育
園、初めての旅行、初めてのプール、初めての卒園式、初めての小学校・・・

緊張もするし不安もあるけど、新鮮だし楽しいし・・・2人目3人目となると大体の
ことがわかってくるのでこれといっての感情は薄れていくのは事実だと思います。

写真1つでもそうです。2人、3人目の方が1人目より多いって話は聞いたことがな
いです。

ある人が同じ親でも1人目と2人目では人格が違うって言っていました。

本当にそうです。

いい意味で2人目以降は1人目で経験させてもらっていることだから余裕があるって
ことです。

ちょっと話は日常のことに変わります。

毎年冬になるとアイロンビーズを買ってみんなで作っています。でも・・・大体いつ
もビーズがあちこちにばらまいてあって拾うのは大人です。今年はどうしよっかな
~?買ったとしてもまた大人がせっせと拾うってことになるし、買わなければ拾うこ
とはない。でも子ども達は作りたいだろうし・・・

と考えていたのですが買ってきました。みんな一斉に作り始めます。もちろん夕方に
はビーズがばらまいてあって誰も拾わない・・・それを見た私は「はい!もう明日は
アイロンビーズ出しません!」と言いました。すると次の日、ほのちゃん(3才)が
わざわざ家からアイロンビーズを持ってきました。「ハイジで作る!」とのこ
と・・・私が昨日「明日はもう出さない」と言ったから、それなら自分で持ってい
く!ってことのようです。そしてアイロンビーズ作りが始まります。

他の子も作りたくなってみんなで仲良くテーブルを囲んでアイロンビーズが始まりま
した。

「大体さ~!いつも作るのはいいけど片付けないし、落ちても拾わないじゃん!大人
がみんな拾っているんだよっ!昨日だってやりっぱなしじゃん!こうなるから買って
こない方がよかった」と仁王立ちになってぶつぶつと永遠と文句を言う私!下を向い
て作っている子ども達・・・

するとゆづちゃんが顔を上げてこっちを睨んで「あっ!そう!!」と一言・・・

「あっそうじゃないでしょ~!」とぎゃーぎゃー叫ぶ私。すると「こぼしたのは僕ら
じゃなくて小さい子だ」「ゆうこ何言ってるのー?バカじゃないの~!」などなど他
の子の猛反撃が始まりました。そしてほのちゃんが「こぼしたのは、ほのじゃな
い!」と言ったニュアンスのことを言ったら顔を赤くして、そして悔し涙を流してい
ます。スタッフのさとが「ちょっと~ゆうこさ~ん!3才泣かさないでくださいよ
~」と笑っていました!「ちょっとちょっと~何だか私が悪者みたいじゃ~ん!」と
みんなで大笑いしておしまいになりました!!

昨日はすずちゃんとおままごとしました。急に高いところにあったバスタオルを持っ
てきたかと思うとそっと背中にかけてくれています。私が「さむい・・・」と小声で
言ったことをちゃんと聞いてすぐに温かくしてあげようと思ったらしくバスタオルを
持ってきてくれました。本当にありがたいです!

あれっ??こうなると子どもに踏み台になってもらう。とか大人が踏み台になる。と
かどうでもいいことかも??

み~んなで踏み合いっこしながらケンカしつつも仲良く楽しく笑って過ごせることが
一番!ですね~!

2021年2月3日