2016年2月号「片想い」

5才のゆうちゃんとかのちゃんはいつも一緒です。ゆうちゃんがブランコを降りるとかのちゃんも降りる。絵本も途中でゆうちゃんが立つと、かのちゃんも立つ。違うっ!と頭を叩かれてもガマンしている時もあって、、、色んな場面でゆうちゃんに合わせているかのちゃん、、、いつの日か自分から「やだっ!」て言うのを大人は待っている感じでした。

ある日のりこが30分遅れで給食を食べようとするとお皿にのりこ分に取って置いた春雨サラダが全部ない!もうおかわりも全部ない、、、
「誰が食べたんですか~?」と空のお皿をみんなに見せています。「えっ??取っておいたのに?ないの?」と違う所で食べていた私はびっくり!
そして「それはないんじゃない!これはドロボウだよ。警察呼ぶしかないね。」と携帯を出すと「呼んじゃダメ~それはダメ~」と焦ってるゆうちゃん。(あっゆうちゃんだね)
その後大泣きしているなみちゃん、、、(あっなみちゃんもだね)
ゆうちゃんに「どうして呼んじゃダメなの?誰が食べたの?」と聞くと「・・・・・」
こんな切羽詰まった話し合いというか掛け合いがしばらく続いた後
「誰食べたの?」と聞くと
「かのちゃん」とゆうちゃん、、、
かのちゃんを見ると顔がぴくぴくしています。驚いている?怒っている?焦っている?困っている?そんな顔です。
そして「かのちゃんなの?」と聞くと
「かのだけじゃない」と、、、絶対ゆうちゃんも食べたとは言わない言えないかのちゃん。
その後なみちゃんが「ゆうかちゃんも食べた」と言ってかのちゃんに「ゆうちゃんも?」と聞くと「うん」とうなずいていました。
私は食べた事なんてどうでもよくなってどうしてゆうちゃんも食べたのに、かのちゃんってかのちゃんだけの名前を言うのか?どうしてかのちゃんはゆうちゃんも一緒なのにゆうちゃんも食べたじゃん!って言えないのか、、、

かのちゃんに「どんなに仲良しにしていてもこうやって裏切られる事もあるんだよ。」
ゆうちゃんに「これでいいの?かのちゃんのせいにしたままでいいの?これじゃ友達って事じゃないよ。友達って対等で言い合える事だよ」などなどまあそれはそれは怒りの感情と共に爆発した私、、、
そして「ゆうこのサラダじゃないからのりこと話し合いして」とのりこにタッチ、、、
部屋の隅っこで食べてしまったなみちゃんとあやちゃんも加わり5人で話し合い。
一番に「ごめんなさ~い」とガマンしていた感情と共に大粒の涙をこぼしながらゆうちゃんが謝ったそうです。
そして一番最後に「ごめんなさいっ」と言って顔を横にぷいっと向いたかのちゃん。
この一言を言うのにどれだけの勇気がいったかと思うとこっちが泣きそうになっちゃったよ。とのりこ、、、

そしてその日の夜にゆうちゃんのママに電話して話し合い、、、ショックは隠せずにいます。
ゆうちゃんママ、、、どうしてかな?家では3番目として可愛がっているつもりなんだけどな~でもママ好き!って言ってくれてありがとう!って言うけど自分からはゆうちゃん好きって言ってない。
私、、、、、、、、、、家では見せない見せられないゆうちゃんの姿もあるからね。大人はいつもこっちの方がずーっと好きだよ!かわいいよ!カッコいいよ!大好き!ってずっと片想いしているくらいがいいよね。それで自信を大人がペタペタ付けていくんだよね。
ゆうちゃんママ、、、最近余裕なかったし、、、ゆうはいつの間にか時計が全部わかって何分だからこうしよう。って言ってるし、、、私が時間に追われているからだよね。
私、、、、、、、、、、、、、、、どかって座ってみたら?何もしません!って決めてみたら?そしたらゆうちゃんの方から何か行動移すかもね?

などしばらく話し合いをしました。

すると次の日、早速とんでもないわがままを言い出してそして次の日は、いつも敵わないからと諦めていた8才
の姉みずちゃんに立ち向かっていったそうです。壁に激突させその後反撃されて大泣きだったそうです。どうい
うわけかその本気のケンカを見て、兄も泣き出し3人で大泣きでした。と、、、初めてみるゆうちゃんのケンカに
ママもびっくりしてました。
ハイジでのゆうちゃんの姿を家でも出せてよかったね!ゆうちゃんにケンカ出来て偉かったね!と大人はゆう
ちゃんを褒めました。

かのちゃんママ、、、かのちゃんは感情を出さないで怒られても2階に行って泣いてるみたいで、、、かのちゃんが泣くと下2人も泣き出して大変だから泣かないでって言ってガマンさせていた部分もあるのかも?もっと甘えさせられる環境作らないといけないですよね。
私、、、、、、、、、、、、、、、物理的に3人いたら無理ですよね、、、でもママと2人でデートする時間があったらいいのかもね?
と伝えました。のりこの春雨サラダがこんな事になるとは、、、(苦笑)
でも大人が変われる立ち止まって考えられるいい機会でした。

母と子の関係ってすごく難しいと思っています。特に女の子の場合同性という事もあるのかもしれませんが、、、
いつも冬になると思い出す事があります。小5くらいの時に学校帰りいつも一人の女の子と帰ってきました。私の方が遠いので「ハイ!寒いでしょ」と手袋を貸してくれました。「あっいいの~?」と手袋をはめて嬉しい気持ちで帰ってきました。次の日軽い風邪を引いた私、、、
そして次の日学校の帰り道「バイバ~イ」と分かれる時「私が手袋を貸したから風邪ひいたの?そんな事をゆうこちゃんのお母さんが言っていたらしいからもう貸さないからね」と、、、
えっ??何??どうなっているの?その場では何も言えず泣きながら帰ってきた事があります。

多分みんなが集まるお店で母が「手袋借りたら風邪移ったみたいで~」軽く何気なく言ったのかもしれない、、、自分の子には風邪を引かせたくないって思いで必死だったのかもしれない、、、母からの愛情がいっぱいの気持ち私も母への愛情がいっぱいの気持ちだったのでお母さんが気の毒で何も言えなかった、、、悲しませたくなかった、、、私だけは味方、、、
何て子供ながらにしっかり感じていた事です。

そんな話をスタッフにすると「私なんていっつもですよ~」と一人娘のまゆゆが笑ってました。それにも目がテン!

でも自分が大人になってもう目の届かない所に卒園児が行ってしまうと
卒園児にはケガがないように!
卒園児には体が丈夫でありますように!
卒園児には事件に巻き込まれませんように!
卒園児には友達に仲間外れにされませんように!
卒園児には、、、卒園児にはと、、、心配事は尽きないです。
自分中心で気持ちが動いているわけで、、、我が子ならますますかと思います。
どうしてあの時母に言えなかったのか?まだ子供だったから?いやっ私の一言でショックを受けさせたくない。周りの人を敵にしても私は味方でいる!という気持ちだったのかもしれません。言えなかったからこうやってあの時泣いた事を根に持っているのも事実です。
あの時言っていたら今は何も覚えていないかもしれないし、、、もっと甘えて何でも話していたら何かが違っていたかも?いやいやあの時私がガマンすればいい事だから事を大きくしない方法を考えたかも?

とりあえずはっきり言える事は今よりもっともーっとお母さんを大事に思っていたし大好きだったって事です。子供に負けないくらい子供の事が大好きって言える大人になる事!いつも片想いでいる事!これまた難しいけど、、、努力はしよう!と思っています。