2019年8月「決めごと」

無事にお泊り会が終わりました。年々参加人数が増えています。去年参加した子は「絶対に泊まる!」と気合が入っている感じです。金曜日の夕方からみんなで園ワゴンに乗って室内プールに行きます。散々泳いだ後ジャグジーの温泉に浸かります。着替えてから自販機で自分の好きなジュースやアイスを買ってソファで食べてからハイジに戻ります。その後自分達で作ったカレーを食べてから寝る!ということだけなのですが・・・今年はスライムをみんなで作る!!と一週間くらい前から段取りをしてチラシまで配って渡しているあいちゃん(小3)がいました。

他のみんなも布団や歯ブラシやパジャマなどの準備をする段階でどれだけテンションが上がっているのか・・・?嬉しいことでもあるけど段取りがうまくいくのか?何かトラブルがあったらこのテンションが一気に下がってしまうので多少のプレッシャーも抱えています。が、子ども達はそんなのさらさらなくめちゃくちゃ楽しそうです!

この夏七夕の短冊に「お泊り会で熱がでませんように」としょう君(6歳)が書いていました。去年38度の熱が出てプールには行けたのですがお泊りは出来ませんでした。ずーっと一年間思っていたんだ~!と微笑ましく読んでいました。

そして今年のお泊り会当日の朝10時くらいに「ゆうこさんしょう君熱です!」とあずみが言っています。38度あります。「熱があっても大丈夫!大丈夫!うそうそ!そんなはずはない!夕方までに下がるよ~!」と言い続けました。しょう君はもちろん私達スタッフも強く願いました。しょう君のママにも早めに連絡を取りいつでも迎えに来てもらえるように待機してもらいます。昼から少し寝たけど熱はどんどん上がっていきました。午後には39度を超え布団に横になったまま動けない。何度もあずみが「また来年泊まろう」と言っても「今日お泊りする!」「帰らない!」と言って泣いています。でもいよいよみんなが園ワゴンに乗る時間が迫ってきました。もう今年も無理・・・と判断してママに迎えにきてもらいました。

ママの顔を見るなり「何で来たんだよー!」と怒っているしょう君。「プール行く!ハイジに泊まる!」と言い続けるので「またしょう君のお泊り会やろう!ねっ!」など言ってはみるけど「やだっ!今!今日!」としょう君。「んじゃ駐車場まで連れていくよ。プールには入れないけどね」とママが言うと「やだっ!入る!泊まる!」と言い続けています。

でも体は起き上がれないので横になりながら・・・

そしてボロボロと涙がこぼれています。

2019年8月23日のお泊り会しかしょう君にはないのです。そんなこと充分にわかっています。泣いて「帰らない」と訴えるしょう君を見て泣きそうになってしまいました。

そして一年間しょう君がお泊りしたかった気持ちをまじかで見ていたママもしょう君と一緒に泣いていました。

でも少しして「駐車場に行ってもプールに入れないなら行かない。家でドラえもんのテレビ見る」としょう君が決めたので大泣きのままだったけど抱っこで車に乗せました。

 

しょう君の気持ちってどんなものなんだろう~?私たち大人からすると10日間の海外旅行に行けなくなる気持ちくらいなのかな~?など想像はしてみるけどこればっかりは本人しかわからないことです。6歳になったばかりの小さな体でしっかりと現実を受け入れる努力をしていました。しょう君が年中年長と一度も泊まれなかったってことにはしたくないので、今年度中にまたお泊り会を企画して何の後悔もなく卒園して欲しいと思っています。そしてあやちゃん(小1)が「しょう君が来たらお泊り会の話はしないようにしようね」とみんなに伝えていたそうです。

 

年中のゆづちゃんはお泊り会に行く・・・行かない・・・決めかねていました。当日になってみんなが行くから行く!楽しそうだから行く!となったとしてプールも行って、カレーも食べて、スライムも作る。でも夜寝る時には帰りたい!ってことになって一人帰る子がいると今から頑張って寝ようとしている子の気持ちが揺れてしまうので参加するかしないかは朝のうちに決めてね!と伝えました。ゆづちゃんは行かない!と決めました。後日まゆゆに「ママのお腹が痛くなったら大変だから行かない」と言っていたそうです。まもなく赤ちゃんが生まれるのでゆづちゃんなりに心配しているようでした。

 

さて・・・当日プールに行って大騒ぎ!さ~着替えてアイス食べよう!と更衣室で着替えていると突然あおちゃん(小1)が「帰りたい!帰りたい!」と壁を叩いて頭を振って悔し泣きを始めました。ヒェー!!ここで?急に?何?どうした?何かあった?と私とのりこは慌てて近寄ります。そして大泣きのあおちゃんをしばらく抱っこです。

(ちょっとちょっとー!ここで泣かれるとみんなが引きずられて泣いてしまうんですけど~)

と心の中でつぶやきます。みんなが「帰りたい」「ママに会いたい」など言い出すのではないかとハラハラです。が自販機でアイスを買うことになるとケロッとして一番高いアイスを選んで食べていました。それでもハイジに戻るとあずみに抱っこされ大泣きです。こんな状態で一泊は無理!と判断してすぐお迎えに来てもらい帰りました。

が・・・3分もすると「カレー食べたい!」と言って戻って来ています。そのうち「スライムも作る!」と言ってスライムも作って10時半まで散々遊んでからママと帰って行きました。

えー!!それっていいとこ取りじゃん!!と思う私は何回も「それっていいの?いいとこ取りじゃん」と言ってはみるけどスタッフはもちろん子ども達もそんなこと思っている人はいません。逆に「泊まれなくてかわいそうに・・・」って感じでした。あ~私だけか~そんなこと思っていたのは~とびっくりでした。

ゆづちゃんママに昨日まで「いいとこ取りはないと思う!」なんて言っていたのにあおちゃんはやりたいことを全てやって「あ~ハイジは自由でよかった~!」なんて言って帰っていきました。

泊まる気満々のあーちゃん(年長)は夜中の1時から4時まで3回夜泣きです。しかもかかとを床にぶつけながらギャン泣きなのでみんなが起きそう!のりこが近くに寝て泣いたらすぐ背中をトントンしていました。朝はケロッとして起きて散歩に行っていました。

しゅん君は当日の朝ママが「今日ハイジでお泊りだからね~」と伝えたそうです。まるで昼寝でもしてきてね!ってくらいの対応でした。(笑)

 

私は土曜日の午後家に戻り洗濯をしました。あれっ?枕は?ない!一瞬焦ります。そば殻の枕を洗濯機に入れて回していました。そば殻なので枕が3倍くらいに膨れあがりパンパンです。あ~がっかり・・・どうしよう・・・としばらく考えてしまいました。

外泊すると上手く寝れないのでこの枕さえあれば寝れる!と信じこんでいる感じなので重くても邪魔でもこの枕を持って行きます。

しかも小さい時からずっと使っている枕なのでもう40年以上使っています。

でも・・・こんなに簡単に使えなくなるんだ~とがっかりでした。

自分のこだわっていたことや自分の考えなどもこうやっても簡単に覆されるんだなぁ~

ある意味開き直るきっかけにもなりました!

 

自分のことを自分で決めてしまう。例えば私は早起きが苦手。私は忘れ物が多い。私は集中力がない。私は人付き合いが苦手。など自分のことを分析しているのはいいとしても

「自分は人付き合いが苦手だからこの子もそうなるだろう」とか「自分が思ったことを言えずにガマンして過ごしてきたからこの子もそうなるだろう」とか「自分がネガティブな性格だからこの子もそうなるだろう」など自分が劣っているところをこの子も苦労するだろうと決め込んでしまうと本当にそうなってしまうような気がします。

我が子を生んで育てているけど親も違うし、じいちゃん、ばあちゃんも違う。育った環境も違うわけだから同じように育つことはないです。

 

こうあるべき!こうしなくちゃいけない!と多くのことを決めつけ過ぎると、自分基準にはみ出ると苦しくな

し、自分基準にはみ出している人を見ても許せなくなることが多くなってしまう。

それは(許せる人が少なくなる そして許してもらうことが少なくなる)

(人に優しくすることもなくなる そして人に優しくしてもらうこともなくなる)

ということに繋がっていくような気がします。

 

どんなに勉強ができてどんなに先生の言うことをちゃんと聞いてどんなにいい大学にいってどんなに素晴らしい職業についても、人が困っている時に手を差し伸べられる人になることの方が大事で他人に優しく出来る人は自分が困っていたら必ず手を差し伸べてもらえて優しくしてもらうことが出来ると信じています。

 

だから一人になることはない!!

 

私たちのいないどこか遠くで一人で生きていくことになっても、人に手を差し伸べられて人に優しくできることさえあればどこにいってもちゃんと生きていけると思っています。

 

それには人に優しくしてもらった経験が多ければ多い程強くなれるはず!!

でも・・・毎日毎日優しくすることは不可能なので・・・大人もほどほどに自由になって自分に優しくしなくちゃいけないよな~と思っています!